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桜新町のガーデンカフェ「Raw Cafe」閉店へ マンション開発で立ち退き

「Raw Cafe」外観

「Raw Cafe」外観

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 桜新町の住宅街にあるスモーク&グリル店「Raw Cafe」(世田谷区用賀2)が5月31日、閉店する。

同店の庭園席の様子

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 2005年7月に開業した同店。もともとは世田谷区の三宿から移転し、フレンチ・ビストロとして開業した。約70坪の敷地内に店内約30席、たき火場のある庭園には20席を設け、ランチタイムからバータイムまで「地域住民の交流の場」としてリニューアルを経ながら9年間、営業してきた。

 平日の日中は子どもやペット連れの主婦が利用客の中心で、休日は家族連れが多く、バーベキューやワークショップなどイベント会場としての利用も多い。同庭園に開店当初から住み付いた猫(現在は10匹)もよく知られており、同店の吉田誠さんによると、これまでに30匹を越える子猫を来店客らが引き受け、この地域には「家族」がたくさんいる。

 自身も世田谷出身の吉田さん。「できることなら慣れ親しんだこの街でずっと続けたかったが、ここ数年の桜新町でのマンション建設ラッシュにより立ち退くことになった」と閉店の理由を明かす。同店の今後については「未定」だが、常連客からは同店の近隣で開業してほしいという声もたくさんあるという。

 これまで都内のさまざまな街で飲食業と音楽業を手掛けてきた吉田さん。閉店後しばらくは東日本大震災直後から関わってきた物資支援団体「BOND&JUSTICE」(上用賀)の活動に従事し、「じっくりと、10年や20年、長く営むことができるような良い物件との出合いを待って再発進したい」と話す。

 営業日は残すところ10日ほど。「1日1日を大切に、思い出がいっぱい詰まったこの場所で頑張りたい。皆さまの来店をお待ちしている」と吉田さん。

 営業時間は11時30分~16時(ランチ・ティータイム)、17時30分~23時(ディナー)。閉店前で混雑が予想されるため要予約。31日まで。

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