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二子玉川の美容室がヘアドネーション呼び掛け カットイベントやウェブで資金募る

活動を呼び掛けた「55JET」オーナーの當間紀之さん

活動を呼び掛けた「55JET」オーナーの當間紀之さん

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 二子玉川の美容室「55JET ai HAPPY HAIR MAKE(以下55JET)」(世田谷区玉川3、TEL 03-3707-3236)で10月6日、子どもの医療用ウイッグの制作支援活動「ヘアドネーション」のためのチャリティーカットイベントが開かれる。

1体のウィッグを制作するために必要な長さ約31センチ以上の毛髪

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 「ヘアドネーション」とは、病気や事故などで髪に何らかの悩みを抱える18歳以下の子どもたちのために、自らの髪を寄付することでウィッグ(かつら)を制作する支援活動で、米国やカナダが発祥とされる。日本では3人の美容師によって立ち上げられたNPO法人「Japan Hair Donation & Charity(JHDAC)」(大阪市)が知られており、全国に賛同美容室が広がっている。1体のウィッグを制作するためには長さ約31センチ以上の毛髪20~30人分が必要で、全国からJHDACへ送られた髪を整えた上で、18歳以下の希望者へ無償で提供している。

 同店が同支援活動に参加することに決めた理由について、オーナーの當間紀之さんは「二子玉川の地で開業して今年で20年を迎えた。美容師として社会に貢献できることを探している時に、この活動に出合った」と話す。今年2月から活動を開始し、現在約70人分の髪をカットし、JHDACへ送付した。

 9月15日からはクラウドファンディングサイト「Makuake」上で「Hair For Children HAIR ( 髪 ) には、もともとAI = 愛 が、つまっているんです!」プロジェクトを開始。3,000円~10万円の支援コースを13種類用意し、同プロジェクトのオリジナルロゴをあしらった「ウッドタグ」「ラバータグ」「レザータグ」「キャンバスバッグ」などをリターンとして進呈するほか、年に2回報告書を送付するなどのメニューから選ぶことができる。集めた金額は、毛髪の処理費用・ウィッグの制作費用としてJAHDCへ送金するほか、20%をクラウドファンディングサイトの運営費、オリジナルプロダクトデザインの制作費用、梱包(こんぽう)・発送費に充てる。

 10月6日には店内で「HAIR DONATION のチャリティーカット」イベントを開く。実施時間は10時30分~、12時~、13時30分~、15時~、16時30分~。髪の長さが31センチ以上の人が対象で、参加無料。要事前予約。

 當間さんは「プロジェクトの目的は、全国にヘアドネーションの認知度を高めること。長い髪を切りたいなと思ったら、この活動を思い出してもらえたら」と話し、再開発事業の完成で大きくにぎわう二子玉川で「エネルギーあふれるこの街から、ヘアドネーションの活動を発信していきたい」と意気込みを見せる。

 クラウドファンディングの締め切りは2016年1月12日。

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