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二子玉川水辺で恒例・秋の「かわのまちアクション 野川ベース整備大作戦」

過去の開催の様子

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 まちづくり団体「二子玉川エリアマネジメンツ」は11月12日、野川の階段護岸(世田谷区立多摩川二子橋公園横)の除草・清掃活動「かわのまちアクション 野川ベース整備大作戦2017秋」を実施する。

開催地の野川階段護岸の現状

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 区立多摩川二子橋公園近くを流れる野川の階段護岸(通称:野川ベース)は、地元の小学生らが授業などで水辺観察活動(水辺ガサガサ)を行う際に利用しているが、同所は川の増水により定期的に一帯が泥や雑草に覆われ、見通しが悪く利用の危険も指摘される。当日は、普段から同所や付近一帯でさまざまな水辺環境に親しむ活動を実施しているNPO法人せたがや水辺デザインネットワークの協力を得て、多摩川や野川の水辺植生物の概要や非除草対象植物、外来植生物の取り扱いなどについての解説を聞きながら、同所付近の除草・土砂の除去、階段護岸の洗い流しを行い、環境を整備する。

 現在、同河川敷や護岸には9月から10月にかけて頻発した増水により、土砂やごみが特に多く堆積している状態。大半は時間と共に自然に流されるというが、子どもたちの水辺活動におけるアクセスの障害となっている。同NPOで河川環境専門家の中西修一さんは「一方で、水辺の緑は生き物のすみかとしての大切な役割もある。少し早く原状回復するように、人が手伝ってあげる感じで、参加者の皆で観察し話し合いながら作業を進めたい」と話す。

 今回で5回目となる同清掃活動は、2015年より水辺活動シーズン前の初夏(6月中旬)とシーズン後の秋(11月中旬)の年に2回、行ってきた。参加者は回を重ねるにつれ親子連れが増え、前回は定員40人のうち小学生以下の子どもの参加は15人だったという。

 同清掃活動と毎年3月に実施している「マルタウグイ産卵床づくり」を含む同団体の「かわのまちアクション」は今年11月、「日野自動車グリーンファンド」の助成選定を受け、今後1年間の活動の充実と一般に向けた成果発表を行う予定。

 二子玉川エリアマネジメンツの中村輝之理事は「二子玉川の水辺を子どもたちにとっても安心安全な環境に整備する活動。地域の最大の自然資産である多摩川の水辺環境について科学的な根拠に基づいた知識を身に付けて、小さな頃から親しんでもらえたら」と参加を呼び掛ける。

 実施時間は10時~14時(集合は9時50分兵庫橋たもと)。作業後12時からは同所で「水辺ごはん会」を開き、参加者同士の懇親を図る。参加無料。要事前申し込み。雨天の場合は19日に延期。

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