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二子玉川ライズで「本屋博」 個性派書店40店一堂に、トークイベントやライブも

プレトークイベントの様子

プレトークイベントの様子

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 「二子玉川 本屋博」が1月31・2月1日、二子玉川ライズガレリア(世田谷区玉川2)で開催される。

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 「唯一無二の本屋と出会う」をコンセプトに、書店の可能性を探り魅力を発信しようと開く同イベント。期間中、さまざまな個性を持つ書店店主が来場するほか、コンセプトや品ぞろえに特徴のある書店など40店を一堂に集め、さまざまな企画を展開する。

 同博実行委員長で蔦屋家電人文コンシェルジュの北田博充さんは「書店数の減少、読者離れなど、本や本屋にまつわるネガティブなニュースが多い中、『本屋特集』の雑誌、『本屋』についての書籍出版の増加、書店員が著書を出版したり、20~30代の若い店主が独立系の書店を開店したりするなど、本や書店のポジティブなメッセージを発信できる場やフェスを開催したいという思いから企画した」と話す。

 本好きの人だけでなく、普段本を読まない人、本屋に足を運ばない人にも、ふらっと立ち寄ってもらえるよう、あえて屋外で開催し、トークイベントやライブ、キッチンカー出店なども行う。

 北田さんは「同業者でライバルでもある書店同士が横並びで同じ場所に集まること自体珍しい。いろいろな趣味の人が来ても一つぐらい興味を持ってもらえるものがあるのでは」と話す。

 1月27日は、お笑い芸人で作家の又吉直樹さんをゲストに招き、北田さん、ライターの瀧井朝世さんによるプレトークイベントが開催された。又吉さんは「時間がある限り、本屋に入って棚を見る。小さな書店は、棚にお店の考えが反映されていて個性が出やすい。自分の好きな作家の隣に並んでいる本も読んでみて、好きな作家が広がっていったこともある。この本屋さんにはこの本がありそうだというのが分かってくるとより楽しめる」と話す。

 自身の本を読む時の楽しみ方にも触れ、「本を読む時は、手に取ってみてその重さや装丁、タイトルと見開きの色でどんな出だしで始まるんだろう、デザインは誰がしたんだろうと想像しながら一行目に至る。そのころには喉が乾ききっている状態で一行目からすごく楽しい」とも。

 出店は、行く場所に合わせて品ぞろえを変えるという「BOOK TRUCK」、オンライン古書店「VALUE BOOKS」が運営する「ブックバス」の移動式書店、猫が店長を務める「Cat’s Meow Books」、女性の生き方に関する書籍を専門に取り扱う「HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE」、元庭師が店主を務める植物専門書店「草舟あんとす号」、校正・校閲を行う会社が運営するカフェ・ギャラリー併設の書店「かもめブックス」など、個性的な独立系書店が軒を連ねる。

 1月31日は恵文社一乗寺店の鎌田裕樹さん、かもめブックスの前田隆紀さん、青山ブックセンターの山下優さんによるトークショー「本屋の話じゃなくて、本の話をしよう」(14時~)、2月1日はPebbels Booksの久禮亮太さん、リーディングスタイルの田口幹人さん、Titleの辻山良雄さんによるトークショー「まちを変える本屋」(17時30分~)を行う。

 このほか、ジャズ・ピアニスト平戸祐介さんによる音楽ライブ「小説の中の音楽」(1月31日、18時30分~)、小山田壮平さんによる「弾き語りライブ」(2月1日、13時30分~)、カレーや多国籍料理など温かい食べ物や飲み物を販売するキッチンカー4台が出店する。

 会場では、同イベントに出店する40店のショップガイドと昨年秋に開催された「本屋博プレトークイベント」の内容を収録した公式ガイドブック「本屋の本当-二子玉川 本屋博 2020 OFFICIAL ZINE」(1,000円)の販売も行う。紙質にこだわり、表紙も4色用意して客が好みの色を選べるようにする。

 北田さんは「本屋の魅力は、店主や店員のパーソナリティーなど『人の魅力』だと思う。ご自分にとっての『唯一の本屋』と出合っていただければ」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は、31日=11時~20時、1日=11~19時。雨天決行。

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