1ピース足りないホールケーキでケニアの子どもを支援-千歳台の洋菓子店

「ラブケーキプロジェクト」用に用意した「ノエル・オランジュショコラ」

「ラブケーキプロジェクト」用に用意した「ノエル・オランジュショコラ」

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 世田谷・千歳台の「オテル・ドゥ・スズキ」(世田谷区千歳台2、TEL 03-6411-9922)が現在、「ラブケーキプロジェクト」に参加している。

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 同プロジェクトは、「お菓子を囲む幸せを、世界の子どもたちと分かち合うことができれば」と、世界の子どもを支援する国際NGO「ワールド・ビジョン・ジャパン」(東京都新宿区)が始めたもの。参加店舗が1ピース足りないホールケーキ(ラブケーキ)を準備し、通常のホールケーキと同じ価格で販売。足りない1ピース分の金額を参加店が寄付するもの。寄付金は、ケニアの子どもたちのための食料支援プロジェクトに使われる。2010年は114店舗が参加し、1029個のケーキを販売した。今年で3回目。

 同店では、同プロジェクトのために「ノエル・オランジュショコラ」(2,760円)を用意。ショコラとオレンジの黄金の組み合わせが特徴で、予約のみの販売になる。販売価格のうち400円を寄付に充てる。昨年は、同店の支店であるアトレ吉祥寺店のみの参加だったが、今年は千歳台の「ラボ」と祖師ヶ谷大蔵駅前の「プレザンテ」も参加している。

 「ケーキ屋さんは、笑顔が待っている場所においしいものを提供する仕事。買ってきたよと言えばニコッとしてもらえる。ケニアの子どもたちとその笑顔をシェアしたいと思った」と社長の鈴木鉄士さん。「ホールの一部が欠けているケーキを見て、ケニアの子が何か得られるということを、自然な話の流れとして親が子に伝えてくれるきっかけにもなるのでは。少しのことでできるボランティアであり、お互いの負担にならない。こうした感じがボランティアの基本では」とも。

 購入客は家族連れが多く、ネットで見て注文してくれる客もいるほか、「同じ買うのではあれば」と「ラブケーキ」を選ぶ人もいるという。「私たちは、お金を払えば簡単に何でも手に入り、衣食住全てが満たされている。しかし、お金をあげるという感覚ではなく、シェアすると思ってほしい。ケーキが2個あるから1個あげるね、という自然な流れで分けている感じと考えてほしい」と鈴木さん。

 営業時間は9時30分~20時。販売は12月25日まで。

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