世谷区は、保育サービスの待機児対策として進める区内国有地の活用計画に基づき、弦巻5丁目の国家公務員官舎跡地約1015坪を私立認可保育園として整備すると発表した。開設は来年6月を予定。
同区保育待機児童数は今年4月1日時点で過去最高の884人を記録。同区はこれを受け来年度の保育サービス定員を1550人分増やす計画を進めており、区内国有地を活用した施設の整備計画として新たに弦巻5丁目と区内2カ所(いずれも下馬)を国から借り、保育施設を新設することを6月末に決定した。
国は、待機児童の解消を強化・加速化させる観点から、保育所施設敷地利用として地方公共団体から要請があった場合には国有地を優先的に処分し、定期借地権を利用した貸付スキームを積極的に行うとしており、財務省関東財務局が「国有財産関東地方審議会」の答申を受けて処理方針を決定する。
弦巻5丁目10番地に新設される同保育園は、旧東京国税局弦巻寮の現存の敷地内建物などを解体した後、来年6月に定員約250人規模で開設される。運営は「社会福祉法人水の会」(本部=札幌市)。同園整備計画についての説明会は9月を予定している。
広域二子玉川エリア内にはほかに岡本3丁目20番地の国有地を活用した保育所整備がある。同施設の敷地面積は約320坪で、来年4月の開園予定。運営は「社会福祉法人代々木鳩の会 鳩の森保育園」(渋谷区)。