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多摩川で「マルタウグイ」の産卵環境づくり 「水辺ごはん会」も

二子玉川エリアマネジメンツの中村輝之さんとNPO法人せたがや水辺デザインネットワークの中西修一さん

二子玉川エリアマネジメンツの中村輝之さんとNPO法人せたがや水辺デザインネットワークの中西修一さん

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 多摩川の水辺で3月5日、「第1回かわのまちアクション『マルタウグイ産卵環境づくり』」が開催される。主催は、「二子玉川エリアマネジメンツ」、NPO法人「せたがや水辺デザインネットワーク」。

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 「二子玉川エリアマネジメンツ」は、昨年4月に玉川町会、東神開発、東急電鉄が共同で二子玉川における持続的な街づくり活動を進めるマネジメント団体として発足。世田谷区がアドバイザーとして参画している。

 同団体では2月20日、「二子玉川エリアマネジメントシンポジウム」を開き、これまでの活動報告を発表したほか、今後3年~4年の期間に取り組んでいく「まちの課題」として、「多摩川河川敷に安全安心とまちづくりの賑わいを培うための取り組み」「歩行空間をより安全安心で回遊しやすい空間にするための取り組み」の2つを掲げた。

 2部構成で行った同シンポジウムでは、第1部で、法政大学教授の保井美樹さんによる基調講演、先進事例として、地域の子どもたちに自然体験活動の場を提供しているNPO法人「せたがや水辺デザインネットワーク」と、「二子玉川地区交通環境浄化推進協議会」の取り組み内容の紹介を行った。

 第2部では、保坂展人世田谷区長、保井美樹さん、二子玉川小学校PTA会長の覚張和美さん、団体の理事らが登壇し、「多摩川の安全な利活用促進」と「安心して回遊できる街づくり」をテーマに、エリアマネジメンツに期待することについて、パネルディスカッションを行った。

 「かわのまちアクション『マルタウグイ産卵環境づくり』」は、「二子玉川エリアマネジメンツ」が掲げた「多摩川河川敷に安全安心とまちづくりの賑わいを培うための取り組み」の第1弾企画として開催する。

 同イベントは、多摩川で毎年春に産卵する在来種の魚「マルタウグイ」の産卵環境を整えるため、石に付着したコケや汚れを取る作業を行うもの。

 当日は川作業の後、「せたがや水辺の楽校はらっぱ」に移動し、水辺ごはん会を行う。参加者が炊き出しを囲んで食事をしながら、川との安全な付き合い方を考えるほか、魚の生態など川に関することを語り合う。

 二子玉川エリアマネジメンツ理事の中村輝之さんは「多摩川の水辺を安全安心に楽しんでもらうための体験事業の一環。自分自身で川のことを理解し、安全に楽しく遊べるようになってほしい」と話す。

 NPO法人せたがや水辺デザインネットワークの中西修一さんは「マルタウグイは多摩川を代表する魚。二子玉川はそんな魚が産卵にくるような自然豊かな場所なので、その川辺に少しでも近付いて、良さを知ってもらえたら」と話す。

 開催時間は、9時45分集合、10時~14時。集合場所は兵庫島公園内にある兵庫橋たもと。参加費は1,000円(見学・付き添いは500円)。要事前申込。

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