二子玉川ライズ オフィス棟8階の「カタリストBA」(世田谷区玉川2)で4月16日、「TOKYO ART FLOW 00 TAFアクション アーティストミーティング」が開催される。
「TOKYO ART FLOW 00」は、夏休み期間の3日間(7月29日~31日)、駅周辺のショッピング施設から多摩川河川敷などの二子玉川駅周辺のエリア一帯を活用して行うアートフェスティバル。今年は、来年に予定される正式な第1回開催に先立ち、実験的な意味合いを含め、第0回として開く。実行委員会には、東急電鉄や玉川高島屋 S・C、楽天、カルチュア・コンビニエンス・クラブなどの企業のほか、多摩美術大学や世田谷区、玉川町会、二子玉川エリアマネジメンツなど、さまざまな団体が参加する。
イベントに込めた思いとして、「flowには、流れる、満たされる、あふれるなどの意味がある。二子玉川の多摩川河川敷の公共的な活用を主目的として、言葉、思考を交わし合うことや美しく楽しいものに触れること、展示作品だけでなく食や音楽も含めて、枠にとらわれない『アート』を紹介する。この活動を通じて、人々が交流し、インターネットのようなテクノロジーや隣人との会話を通じて拡散され、二子玉川を新たな東京の文化拠点に位置付けていくことを狙いとして付けた」と話す。
同イベントは「Human’s Nature - 人間の自然」をキュレーションテーマに、地域、企業、大学との連携プログラムを実施する「都市とアートの新しい関係づくり」や豊かな河川敷からの文化発信を行う「シンボルとしての河川敷の活用」、大規模なパブリックアートの国際コンペの場として「文化のオーディション機能を果たす」という3つの方針を掲げる。
アートプロデューサーを務めるスパイラルの松田朋春さんは、同イベントについて、「3つの方向を見ながら行うイベント。一つは『地域』。地元の人たちがイベントに参加し、自分の街という感覚を持つようになってもらいたい。もう一つは、『東京』。六本木や池袋などの文化的な動きが活発な中で、そういう人たちと前線を分け合って、東京において、2020年に役割を持つべきだと思っている。3つ目は『世界』。世界のものをこの街に集める必要が今はほとんどないので、世界の若いアーティストたちにとって、国際コンペの場所の一つになればと思っている。日々の暮らしの中にアーティストが隣人として存在する街にして、このイベントの時期にお祭りのように吹き出してくるのが理想」と話す。
開催に先立ち4月16日、トークイベント「TAF ACTION アーティストミーティング 第1回」を開催する。テーマは「まちづくりとアート」。同イベントの説明会と懇談会を実施するという。
開催時間は18時~19時30分。参加無料。