東急不動産は7月1日、世田谷区の用賀駅前通りのビル内にアクティブシニア向け交流型拠点「ホームクレール用賀」(世田谷区用賀4)をオープンした。
同社は2003年より、東京・神奈川を中心とした都市部エリアで「加速的に」進行する超高齢化社会を見据え、「ヘルスケア事業領域」におけるシニア向け住宅「グランクレール」を運営・推進してきた。これまでに同事業で得たノウハウを生かし、前期高齢者(65歳~74歳)の95パーセントを占める介護や支援を必要としない、自宅在住の「アクティブシニア」に向けた新サービスの第1号拠点を、同事業を主に展開する東急田園都市線沿線の用賀駅に開いた。
3階建てのビルの地下1階から地上2階までを借り上げ、会員向けにフィットネスクラスやカルチャークラスを開くほか、1階には会員でなくても誰でも利用できるカフェを備える。約25席の同カフェは「旬の素材を生かしたおいしくてヘルシーな味」をコンセプトに掲げ、「ヘルシープレート」(ドリンク付き、1,000円)、「日替わりメニュー」(サラダ・ドリンク付き、1,000円)など全5種を提供する。
カフェ内には「生活コンシェルジュ」が常駐し、家電製品の使い方など生活全般に関する「ちょっとした相談」から介護、相続・住み替えなどの将来の不安の相談窓口として対応、また看護師などの専門職から医療や健康に関するアドバイスを貰える「健康アドバイスサービス」、掃除や洗濯といった家事の「お手伝いサポート」、自宅で体調を崩した際にも安心の「緊急対応サービス」「急病入院サポート」窓口とし対応することが特徴。
同社ウェルネス事業本部ヘルスケア事業グループリーダーの大川朋宏さんは「慣れ親しんだ地域で、自宅で暮らしたいシニアやそのご家族に向け、健康管理や交流を促す仕組みづくりを行うことで、広義の『地域包括ケア』を具現化する実証拠点にしたい」と意図を明かす。
オープンから1週間、一般に開放されたカフェは親子3世代や赤ちゃん連れ、20代のカップルなどでにぎわい、同店スタッフや入り口で待機する人型ロボット「Pepper」と言葉を交わす姿が見られた。
カフェの営業時間は10時~18時。日曜・祝日定休。