二子玉川エリア在住の母親3人によるものづくりユニット「二子創作局 so-chi」が7月9日、電子書籍「ゴミ箱行きにならない小学生の自由研究」を出版した。
同ユニットは、二子玉川エリアでの子育てを通じて知り合った女性3人が結成した。メンバーはソーイング型紙専門店「ピボットパターン」を運営する山崎由樹子さん、マンション管理コンサルティングに携わる山下裕美子さん、デジタル・ファブリケーション(パソコン制御のデジタル工作機械)をそろえ、市民が発明を起こすことを目的とした地域工房「FabLab(ファブラボ)鎌倉」のプログラムマネジャー森谷仁子さん。3人は「大好きな人や環境のためにするものづくりの楽しさを伝える装置」を目指し活動している。
今回出版した電子書籍は今年初めに制作を開始。内容の文章はもちろん、写真撮影からページの割り付けやデザインまで全て自分たちで行ったという。テーマに「夏休み」と「小学生の自由研究」を掲げ、そこから「母親ならではの観点」で「家庭内で置き場所に困りがちな子どもの工作を、ゴミ箱行きにせず『思い出に残せるインテリア』として長く飾っておける作品」を考案し、紹介する。
掲載した作品は全部で6点。石や貝殻などを使って作る「ストーンフィッシュ」、思い出の洋服に時を刻む「Tシャツ時計」、3Dプリンターの仕組みを学んで立体を作る「グルー3Dプリンター」などで、4ステップで制作ができるシンプルな説明を心掛けた。いずれもあえてサイズや形、色などの指定はせず、「親子で一緒にコミュニケーションを取りながら、それぞれの家にぴったりのインテリア工作を楽しめる」(山下さん)。巻末資料には夏休みの自由研究用にリポート用紙のひな型を収録し、プリントアウトして学校などへの提出に利用できる工夫も。
同ユニットではすでにハロウィーンまたはクリスマスを見据えた電子書籍第2弾の構想があるといい、山崎さんは「いずれはワークショップや工作教室などを開けたら」と展望を明かす。
価格は99円。AmazonのKindleストア、楽天Kobo電子書籍ストア、Pabooで購入できる。