東急電鉄は2月8日より、スマートフォンをかざすだけで、さまざまな情報取得を可能とする「光ID」技術と二子玉川駅構内のデジタルサイネージ広告を連動させた試験の第2弾を実施する。「光ID」技術とデジタルサイネージ広告を連動させた取り組みは、世界初。
同試験は、駅利用者の利便性や快適性の向上を目的とした情報発信媒体の強化の一環。同駅構内に設置されたデジタルサイネージに、パナソニック社の新技術「光ID」を埋め込み、スマートフォンで広告内容と連動した商品情報や特典などの情報配信を行う。同駅での実施は、「昨年5月に二子玉川ライズがグランドオープンし、乗降客数が対前年126%となった注目度が高い駅という点と、サイネージ媒体が設置されている点」から選んだという。
「光ID」技術は、「光ID」発信機能付きの照明器具や内照式看板、デジタルサイネージから送られるID信号を、スマートフォンのイメーシセンサーを利用して情報を読み取るもの。専用アプリでID信号を認識し、施設案内やクーポン情報やショッピング情報の受信が可能となる。
第2弾となる今回は、グルメ情報サイト「ぐるなび」と連携し、同駅周辺の飲食店を手軽に探せる特設ページを用意し、デートにおすすめの店や一人でも入りやすい店など、駅利用客のシーンに合わせた店選びのサポートを行う。
同社担当者は「今回は試験的な取り組みのため、第3弾が終わり次第、本サービスは終了するが、駅を利用するお客さまにとって、駅の中どこでも簡単に情報が手に入る便利な駅の実現を目指して取り組みたい」と話す。「今後は広告連動だけでなく、鉄道事業者として、時刻表・構内図・運賃表などの多言語対応と緊急時の鉄道情報配、案内サインの利便性向上など、鉄道分野での本格導入を検討する」とも。
第3弾(22日~28日)は、「二子玉川ライズ内にオープンする新店舗の告知」や「最新情報や商品情報をご提供」などを予定。
第2弾の開催期間は今月8日~14日まで。サービスの利用には専用アプリのダウンロードが必要。