暮らす・働く 学ぶ・知る

都市大・夢キャンパスで「多摩川子どもシンポジウム」

シンポジウムの様子。子供が発表

シンポジウムの様子。子供が発表

  • 0

  •  

 二子玉川ライズ・オフィス棟内にある東京都市大学「二子玉川 夢キャンパス」(玉川2)で2月14日、「多摩川子どもシンポジウムin世田谷」が開催された。主催はNPO法人「せたがや水辺デザインネットワーク」(鎌田1)。

夢キャンパスと東京都市大学の浦田充起さん

[広告]

 昨年6月、東京都市大学の創立90周年(2019年)と創立100周年(2029年)に向けた中長期計画「東京都市大学アクションプラン2030」の一貫としてオープンした同キャンパス。施設面積は574平方メートル。壁や段差がなく広々としたスペースを備える。

 同キャンパスでは「(来場者が)夢を持ち寄り、夢を見つけ、その夢の実現を支える拠点」をコンセプトとして、「地域密着」をテーマにさまざまなイベントやワークショップを毎月開いている。

 この日のシンポジウムでは、多摩川流域で活動する任意団体や地域の学校が各年度に行った自然環境保全活動や多摩川を利活用した内容について発表した。今年は11団体参加。来場者は約250人。

 東京都市大学世田谷キャンパス企画室部長の浦田充起さんによると、同団体が多摩川に関して、生物や環境にやさしく、子どもたちに「夢を与える」ことや「遊ぶ」ということに魅力を感じ、シンポジウムを夢キャンパスで開催することに賛同した。

 午前の部では、世田谷区立砧南小学校や東京都立世田谷総合高校など地域の学生たちや、NPO法人とどろき水辺の楽校や砧南グリーンズなどの大田区から青梅市までの多摩川流域の学校や市民団体、水辺の楽校の団体などが参加し、多摩川に対する思いや川の生き物の生態について調査した結果を発表した。中には、ジェスチャーを交えた発表や、来場者がクイズ形式で参加できるような発表、専門家に質問を書いた手紙を出したと報告する発表団体もあった。

 午後の部では、生物や生態系に関わる現状と課題発見や、保全・再生などの活動を国内外で行う東京都市大学特別教授の小堀洋美さんと、湧き水保全や雨水活用などの環境保全活動を続ける法政大学兼任講師の神谷博さんを招き、午前の部の子どもたちの発表と合わせて「多摩川の未来を夢みる」ワークショップを開催した。参加者は主に午前の部で発表を行った団体が参加した。参加者の中には、東京都市大学の都市工学科の学生や水園環境に携わる学生3人も参加した。

 シンポジウムを終え、浦田さんは「多摩川に興味関心のある子どもたちが、この流域にこんなに多くいることに驚いた。ワークショップのイベント案は、実現可能なアイデアがたくさんあり、この内容をまとめて企画を作ってもらいたい」と話した。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース