今夏に二子玉川駅周辺で開くアートフェスティバル「TOKYO ART FLOW 00(トウキョウアートフロウ ゼロゼロ)」の実行委員会は5月19日、プログラムの内容を発表した。
同フェスティバルは今回を「第0回」として、「Human's nature-人間の自然」をテーマに7月29日~31日の3日間開催。期間中、二子玉川駅周辺の商業施設と多摩川河川敷のエリアでさまざまなアートプログラムを展開する。同実行委員会は東京急行電鉄、カルチュア・コンビニエンス・クラブ、玉川高島屋S・C、楽天の4社が発起企業となり、ほかに二子玉川地域に関わる企業、地域、大学、行政などが協力し構成。実行委員長に多摩美術大学の建畠晢学長、アートプロデューサーにワコールアートセンターの松田朋春シニアプランナーが就任した。
メイン会場となる多摩川河川敷では、スイス人のラング&バウマンによる国道246号の橋脚を利用したパブリックインスタレーション「Beautiful Bridge #2」、SUPPOSE DESIGN OFFICE 谷尻誠+吉田愛による透明な球体に包まれたリビングを表現した作品「Air Stone」、映画上映を行う「246シアター」など夜の多摩川河川敷を使ってグランピングを楽しむコンテンツを予定。
そのほかの会場では、坂本美雨+CANTUSによる歌のインスタレーション「うたうまち」や「1,000万円あったら何を買うか」をテーマにビジネスリーダーたちの欲しいアート作品を集めたアートフェア「10MILLIONS」、商業施設や街路をはじめとする夜の風景をマゼンタカラーで染めていく高橋匡太さんによる「夜景プロジェクト-マゼンタナイト-」など、「街全体を巻き込みながら」さまざまプログラムを展開する。
二子玉川ライズオフィス棟内の東京都市大学二子玉川夢キャンパスで開かれたプレス説明会で松田さんは、同イベントの「基本メッセージ」として「ここに生活する人々にとって誇りある街になるように、市民や企業を巻き込んで作品制作を行う」と話し、「街を一つの作品と見立て、その街が自分たちに属するという感覚を多くの市民と分かち合いたい」と抱負を明かした。
6月21日に一般公開の「第3回アーティストミーティング」を開催予定。