五島美術館(世田谷区上野毛3)で現在、「館蔵 夏の優品展 動物襲来」が開催されている。
古来より、豊作や栄達、長寿を願う吉祥の象徴でもあった動物たちの造形。同展では、愛らしい鳥たちや小動物、ほのぼのとした牛・馬、水辺の生き物など、絵画や工芸に表されたさまざまな動物の姿を一堂に紹介する。同館と大東急記念文庫の収蔵品の中から、古代から近代までの名品約70点を選び、「空組」「陸組」「海組」(淡水含む)に分けて構成し展示する。
期間中、「こども美術講座」として小中学生対象の「あやしい動物めぐり」(7月24日)を開催。「陸組」に展示されている、江戸時代に描かれた「虫譜(ちゅうふ)図説」「虫類図譜」は虫類にとどまらず、は虫類、両生類なども含めた生き物を分類して示した図鑑。「生物を体系的に分類した図鑑でありながら、かっぱなども取り上げており、細密に写生した作品が見られて、夏休みのお子さまに楽しんでいただけるのでは」と同館学芸員の砂澤祐子さん。開催時間は14時~15時ごろ(開場・受け付け開始は13時30分)。聴講無料。椅子席15人(先着順)。
ほかに、「ギャラリートーク」は「赤本の動物」(7月6日)、「やきものの動物表現」(同14日)、「猫だけがいない」(同27日)も予定。時間は各日14時~15時ごろ(開場・受け付け開始は13時30分)。当日入館者聴講無料、椅子席100人(先着順)。
開館時間は10時~17時(入館受け付けは30分前まで)。月曜休館(7月18日は開館、翌日休館)。入館料は、一般=1,000円、高・大学生=700円、中学生以下無料。7月31日まで。