ケーブルテレビ局の「イッツ・コミュニケーションズ」(世田谷区玉川2)、とコミュニティーFM局を運営する「エフエム世田谷(FM世田谷)」(世田谷区用賀4)、「東京コミュニケーション放送(SHIBUYA-FM)」(渋谷区)、「横浜コミュニティ放送(FMサルース)」(横浜市青葉区)の4社は8月31日、災害時または平時における放送業務に関して相互に協力し合うことを目的に、「エフエム防災ネットワーク協定」を締結した。
同協定は、有事の際に各局でタイムリーな情報を交換したり、災害時に放送した情報を相互に二次利用したりすることが可能になるほか、災害などにより放送機材の被害や、要員確保が困難な場合に各局で可能な範囲で機材や要員を提供するもの。有事のみならず平時においても勉強会などを開き、情報・意見交換や協議を行う。
今年3月に発生した東日本大震災の際には、各局で通常の番組内容を大幅に変更し、地域に特化した災害情報番組を数週間にわたって放送。これらは「地域の生活情報を中心とした放送」としてリスナーや視聴者から好評だったという。被災地でも、コミュニティーFM放送が防災情報の発信ツールとして活躍したことから、4社が協力することにより、より広く防災を意識した地域や人の交流を深める情報ツールとなることを目指す。
同協定に基づき、9月4日には「防災」をテーマにした合同特別番組「つながろう日本!考えよう防災!」を放送する。ゲストに区役所防災担当者、警察、消防、防災コンサルタント、アーティスト、ミュージシャンなどを招き、さまざまな角度から「防災」をテーマに番組を構成する。FM各局では13時~16時(生放送)、イッツコムチャンネルでは9月10日・11日11時45分~と18時50分(ダイジェスト)。詳細はホームページで確認できる。