
「第20回桜新町ねぶたまつり」が9月20日、桜新町商店街(世田谷区桜新町1)で開催される。主催は桜新町商店街振興組合。
同祭は2004(平成16)年に同商店街の50周年記念事業として始まった秋恒例のイベントで、見る側も見せる側も一体となって楽しもうと、同商店街だけでなく近隣の学校など地域全体で開く。今年はねぶたの運行は行わず、展示のみ行う。商店街事務局の吉池拓磨さんは「毎年多くの人に来場いただいているが、事故なく開催するための安全確保が年々難しくなっていた。警備体制のさらなる強化を指導されていたが、警備費用などの物価高騰により、万全の体制を取ることが難しいと判断し、運行を見送った」と話す。
当日は、駅前通りに青森で制作した幅約5メートル・高さ3メートル超の「大ねぶた」、サザエさん通りに同祭オリジナル「サザエさんねぶた」2基のほか、桜町高校、六郷工科高校、若林小学校のねぶたの合わせて6基を展示する。
会場には3つのステージを特設。首都圏青森ねぶた囃子(はやし)会、東京ねぶた連合会によるおはやし演奏、桜町小学校、桜町高校のダンスパフォーマンス、都立深沢高校の軽音楽部、和太鼓部が演奏を披露するほか、地元のフラダンス、バレエ教室のパフォーマンスなども用意する。駅前通り周辺には、地元の店が出店し、フードの販売などを行う。
15時30分から、首都圏青森ねぶた囃子会、東京ねぶた連合会によるおはやしに合わせて踊る「ハネト体験」も用意する。ハネトとは、ねぶた祭りでねぶたと共に練り歩き、お祭りを盛り上げる踊り手のこと。
サザエさん一家全員のスタンプを集める「スタンプラリー」も用意。全てのスタンプを集めた人に「サザエさんうちわ」(先着500枚)を進呈する。熱中症対策として、水1000本の無料配布も予定する。
吉池さんは「今年はねぶたの運行はないが、迫力あるねぶたやおはやしの演奏をより間近で楽しんでほしい。スタンプラリー、ハネト体験など今までにないコンテンツを用意し、おはやしの回数を増やして祭りを盛り上げていくので、気軽に遊びに来てもらえれば」と話す。
サザエさん通りは15時から20時まで歩行者天国にする。