玉川高島屋S.Cアレーナホール(世田谷区玉川1)で1月26日、クリエイティブ・シティ・フォーラム2011「創造経済の時代~変化する都市・ワーク・ライフと二子玉川の可能性~」が開催された。主催はクリエイティブ・シティ・コンソーシアム(三菱総合研究所内)。
基調講演は、慶應義塾大学政策・メディア研究科准教授、ハーバード大学法科大学院客員教授の金正勲さんが「創造社会の到来と都市の未来」をテーマに行った。「情報を処理することで価値を生み出すこれまでのホワイトカラーの時代に続いて、情報から新しいものを生み出すクリエーターの時代が訪れる。都市も単なるハードウエアでなくソフトウエアである人が主役になり、これまでに無かった価値を作り出すことが経済の基本になっていく」として、人の創造性を引き出すための環境づくりの大切さを説いた。
第2部のパネルディスカッションでは、二子玉川の地域を場(=プラットフォーム)として、「二子玉川に行けば面白いことができそう」という期待感を醸成するにはどうすればよいか?というテーマで議論が交わされた。
第3部では、同コンソーシアムの理念を具体的活動に落とし込むワーキンググループ(分科会)の活動内容が紹介された。今後、各分科会では二子玉川ライズを舞台に屋内外シームレスな位置情報サービス実証や生活健康情報活用サービスの実験などを予定している。
二子玉川ライズオフィス8階には4月、同コンソーシアムの交流の場「カタリストフロア」ができる予定。「オープンラボ」として、同コンソーシアム会員企業を中心にクリエーターや行政関係者、投資関係者などが交流、ディスカッションができるオープンな場とする構想があり、多様なクリエーティブ産業従事者が集い、今後のクリエイティブ活動を促進する拠点となることを目指す。