世田谷・岡本の「松本記念音楽迎賓館」(世田谷区岡本2、TEL03-3709-5951)で12月23日・24日、パイプオルガンやフランスシターを演奏するクリスマスコンサートが行われる。
同館は、パイオニアの創業者で、現・音楽鑑賞振興財団を創設した松本望・千代夫妻の居宅として1973(昭和48)年に建築された。2000年、同夫妻の遺志を受け同財団に寄贈された後3年ほどをかけ音楽ホールへ改築。パイプオルガン、チェンバロ、ピアノ、チェレスタなど国内でも希少な楽器をそろえ、一般へ開放した。敷地面積は約1000坪。敷地内には3つの音楽ホールと多目的ホール、周囲約150メートルの散歩道がある庭園、京都旧西園寺公別邸から移築を受けた茶室含む3つの茶室がある。昨年の利用・訪問者数は約3,000人。
23日に行われる「初めてのパイプオルガン・クリスマスコンサート」パイプオルガンに初めて触れる人や子どもたちを対象に開く。オルガン演奏は塚谷水無子さん、メゾソプラノ歌手は中村裕美さん。演目は「みんなで歌おう!ジブリメドレー」「もろびとこぞりて」「パッヘルベルのカノン」ほか。開演は13時。入場料は、大人=2,500円、中学生以下=1,000円。全席自由。
24日は「フランスシター・クリスマスコンサート」。120本余りの弦を右手と左手の指で弾いて演奏する發弦楽器であるフランスシターは、演奏者である北林尚子さん所有のもの。演目はカタルーニャ地方民謡「鳥の歌」「七つの子」、ドヴォルザークの「我が母の教え 給えし歌」など。開演は14時。入場料は3,000円で全席自由。50席限定。
横田堯(たかし)館長は「当館の立派な門構えに威圧されず、ぜひ気軽に足を運んでいただきたい。当館の特徴は、パイプオルガンであれチェンバロであれ、音色だけでなく演奏者を身近に感じられること。子ども達にこそ、音の響きや館内の雰囲気に触れてほしい」と笑顔で話す。
チケットの申し込みは同館まで。