東京農業大学「食と農の博物館」(世田谷区上用賀2、TEL 03-5477-4033)で現在、企画展「香りに聞く-生活を彩る香水の歴史とトレンド」と「香り」にまつわる体験型イベントが開催されている。
同館は、2004(平成16)年に同大学が「生命の基本である食と農に関する情報発信拠点」として、「体験型博物館」をコンセプトに開館した。
同展主催は北海道網走市にキャンパスがある同校「生物産業学部食品香粧学科」。「香り」の歴史や成分、香料の種類について展示を行うほか、香水や果実飴などを作る実習と講義で学ぶ講座も開く。講座は各回90分で、定員は約30人。終了時に「受講認定証」も授与する。
佐藤広顕学科長は「一見『裏方』の『香り』のいろいろな効果や役割を身近に感じてもらうことで豊かな生活のきっかけになれば」と話す。「今のところ女性の申し込みが8割だが、性別を問わず楽しめる講座なのでぜひ男性も参加してほしい」とも。
19日に開催された「香りの基礎講座とオードトワレ作り」実習では、香りのメカニズムを学んだ後「『クロエ』タイプのフローラルムスク」や「シトラスアロマティック」を処方に基づき調香。お土産として持ち帰りできる自作のオードトワレの香りを嗅ぐと、あちこちで歓声が上がった。食品素材メーカー勤務の男性と参加した竹下さんは「『香り』の知識が目指している栄養士の仕事に生かせることが分かった」と話していた。
現在申し込みが可能な講座は、「親子で楽しくアメ作り」(3月3日)、「オトナだけがわかる極上の香り・ウイスキーの香りを科学しよう」(同11日)、「香りに包まれていた光源氏の世界・和の心を学ぼう」(同18日)、「最新のハイテクで香り立つお米を」(同18日)など。
期間中の開館時間は10時~16時30分。休館日は月曜(祝日の場合は翌日)、最終火曜と大学定休日。入館・受講共に無料。講座の申し込みと問い合わせは食品香粧学科事務局(TEL 0152-48-3885)まで。同展は3月25日まで。