用賀商店街のマスコットキャラクターを務める「よっきー」に3月22日、「特別住民票」が交付された。世田谷区で同票の交付は初めて。
2010年11月より同商店街の「広報部長」役を担う「よっきー」は、江戸時代末期(推定)のころから用賀に在住する「おさる」の男の子。用賀商店街とは「サルスベリの木から落ちて泣いていたところを助けてもらって以来のお付き合い」という。「その昔、大山道を行く旅人から譲り受けた笠と鈴を身に着け」ており、商店街のイベントなどで地域の子どもたちに親しまれている。
同票は3月22日に開催された「世田谷区まちなか観光フォーラム」の中で保坂世田谷区長が「よっきー」に手渡した。1月12日に行われた同商店街の新年会で「よっきー」が保坂区長へ「いっしょうけんめいがんばるので、ぼくにもじゅうみんひょうをください」と書かれた「お願い文」を直接渡したことから実現した。
世田谷区の商業と観光振興を目的に特別に発行された「よっきー」の住民票。通常の「住民票」とは異なり投票権などは無く、マスコットキャラクターとしての任務や任期なども特に無い。現在、「よっきー」以外への発行の予定はないが、担当の同区商業課担当者は「世田谷の商業と観光の振興のためにぜひ役立てていただければ。特別住民票に関する申し込み、問い合わせを歓迎する」と話す。