二子玉川商店街に3月3日、スペシャリティコーヒー専門店「春ヤ昔」(世田谷区玉川4、TEL080-1607-3013)がオープンした。
店舗面積は10坪で、席数は8席。内装は、「大正や昭和初期のゆっくりとした時間の流れを表現したい」(店主の田中千恵さん)と、白い壁と木目を基調に抑えたトーンでまとめた。
出店の経緯について、田中さんは「愛知県出身なので喫茶店文化の中で育ってきた。いつか自分でも店を持ちたいと考えていた。二子玉川に集まる人であれば『一杯のコーヒー』を楽しんでいただけるのではと思った」と振り返る。「玉川高島屋の裏に広がる昔ながらの商店街の落ち着いた雰囲気が気に入った」とも。
コーヒー豆はスペシャリティコーヒー専門の「堀口珈琲工房」(本店=世田谷区船橋1)から仕入れる。最上位ランクのスペシャリティコーヒーを「きらりこーひー」(450円)として、品種を入れ替えながら月替わりで提供する。メニューは、「ふわりこーひー」「こっくりこーひー」(以上400円)、「カフェオレ」(450円)、「もえぎブレンドティー」(400円)のほか、グラスワインやビールなどのアルコール類も用意。季節のフルーツタルト(450円)、チーズタルト(400円)、トースト(350円)、ベジタブルサンド(500円)、オリーヴ(300円)、チーズ(500円)などの軽食も扱う。
「年齢や性別を問わず、本を読みながらなどコーヒーと一緒にゆっくり過ごしてほしい。今後は、収集した画集などの書籍も店内で閲覧できるようにしたい」と田中さん。「コーヒーは、ワインと同じように、産地、畑、生成の方法などによって味が異なる。店で取り扱うメニューを通じて情報を発信していきたい」とも。
営業時間は11時~21時。4月より木曜定休。