アグリス成城(世田谷区成城5、TEL 03-3482-0831)は現在、貸し菜園の9月入会を受け付けている。
小田急線成城学園前駅地下化に伴いできた覆蓋部の有効活用として、小田急電鉄が、会員制貸菜園を同場所に2007年に開業した。一区画あたりの菜園は、約3平方メートル(月額7,200円)から約7.5平方メートル(同1万4,500円)まで3つの広さがあり、現在300ほどの区画が整備されている。地元の人たちに気持ち良く使ってもらえる施設を、とラウンジやロッカールーム、パウダールームが完備されたクラブハウスも併設する。
「野菜の植え付けは春と秋がおすすめ。好きな野菜を植え付けから経験できる」と話すのはスタッフの川村和江さん。中でもキャベツや白菜、大根など秋冬野菜は成長がゆっくりで、冬の寒さで甘みを凝縮させるため、この時期に植え付けを始めるのが最も適しているという。同園では、年間約300種類、秋冬野菜だけでも120種類ほどの種苗のラインアップがあり、スーパーなどでは買えない珍しい品種も多く取りそろえる。最近ではブロッコリーの茎の部分が長い品種「スティッコリー」などが人気だという。
菜園にはスコップや支柱、肥料などの野菜作りに必要な道具や肥料を完備。常駐の専門インストラクターも野菜作りの相談に応じる。「野菜作りに関心があるけれど未経験という初心者の方にもおすすめ」と川村さん。「仕事をリタイアしたシニア層はもちろん、お子さんのいる家庭でもぜひ野菜作りにチャレンジしてほしい。野菜の成長の過程を見ることで、苦手な野菜も食べられるようになったり、命を大切にする感覚も磨かれたりするのでは」。貸し菜園のほか、グリーン全般についてのカルチャースクールも常時14講座開講している。
今月中の新規申込者には、菜園で使える種苗と交換できるチケットを進呈。営業時間は9時~18時。夏季(6月1日~8月31日)は8時~19時。冬季(11月1日~2月28日)は9時~17時。