玉川で「乳がん闘病」ドキュメンタリー上映-製作者の講演会も

講演をする信友直子さん

講演をする信友直子さん

  • 0

  •  

 世田谷区の玉川区民会館(世田谷区等々力3、TEL 03-3702-1675)で1月27日、「乳がんがおしえてくれたこと」と題したドキュメンタリーの上映と講演会が開催される。主催は世田谷保健所健康推進課。

[広告]

 上映するのは、ドキュメンタリーディレクターの信友直子さんが、自らの乳がん闘病記を撮影したドキュメンタリー作品「ザ・ノンフィクション おっぱいと東京タワー ~私の乳がん日記」。これまでフジテレビを中心に社会問題のドキュメンタリー番組の構成演出に携わってきた信友さん。2007年10月、左胸の乳がんと診断され、医師の診断や治療の過程で回し続けてきたビデオ映像を基に、「おっぱいと東京タワー~私の乳がん日記」として発表した。映像はフジテレビのドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」で放送されたほか、ニューヨークフェスティバルでは銀賞を受賞した。

 「赤裸々な闘病生活の映像に、驚きとともに信友さんの強さを感じた」と話すのは今回のイベントを担当した同課の村田大知さん。作品には、医師の診断を受けるシーンや、抗がん剤投与で頭髪が抜けるシーンなども含まれ、女性の気持ちの揺れ動きが微細に記録されている。「作品は、初回に放送された後、克服後の姿が追加されている。闘病というと暗いイメージがつきものだが、がんを克服した元気な姿までを上映することで、皆さんのがんに対するイメージも変わるのではないか」と企画の意図を明かす。

 世田谷区では、本年度がん対策に力を入れ、これまでの検診受診率の向上から意識の向上を目指すべく、啓発活動に力を入れてきた。昨年11月には「がんになっても安心して地域で過ごす在宅医療」についての講演会を実施。3月にも専門家を呼んで予防対策についての講演会を予定している。同課課長の後藤敏朗さんは「がんは予防できるもの、罹患(りかん)しても早期対応で完治するものということを知ってほしい。作品には周りの家族の気持ちも記録されている。女性の病気だからと敬遠せずに、男女問わず広く参加してほしい」と話す。

 当日は信友さん自身が来場し、上映後にがんの経験を通して学んだことなどを語る。「医療機関の選び方やメンタル面の支えなど、映像だけでは分からないことをぜひこの機会にご本人と話してみてほしい」と村田さん。

 開催時間は14時~16時(開場は13時)。参加は無料だが、先着400人で事前申し込みが必要(せたがやコール、TEL 03-5432-3333)。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース