用賀商店街のコミュニティースペース「ハロー*ようが」(世田谷区用賀1)や同商店街内2店舗のシャッターに描かれた同商店街の宣伝キャラ「よっきー」の絵が、ツイッターやSNSなどを中心に一部ネットユーザーの間で話題になっている。
用賀商店街振興組合は、「商店街の活性化のための地域住民の需要に応じた事業活動の促進に関する法律」に基づく計画認定を経済産業省より受け、2010年から3年間、さまざまな活性化事業を実施してきた。昨年11月には一般に向け、「活性化事業を振り返って~劇的に増えた来街者数は本当か?」と題した事業報告会を行い、 「経営実態調査」や「来街者アンケート調査」「通行量調査」の分析結果を発表。同街の今後の活性化について明るい展望を示した。
現在話題となっている「よっきーシャッター」は、同商店街の同事業計画の一つで、経済産業省および中小企業庁の「中小商業活力向上事業」に対する補助金の交付を得て手掛けたもの。同補助金は、商店街などが地域コミュニティーの担い手として実施する、少子化・高齢化などの社会課題に対応した空き店舗活用事業や地域資源を活用した集客力向上および売り上げ増加に効果のある取り組みを支援することで商店街の活性化を図ることを目的としている。
同シャッターは昨年末に「ハロー*ようが」「田舎ごっつお」と「時朋堂時計店」の3店舗に登場。それぞれの店の特徴やエピソードを込めた「よっきー」の姿が描かれている。制作の狙いは「共同促進」で、「広いエリアにまたがる同商店街内での買い回りを促進すること」(同商店街振興組合理事杉本浩一さん)という。シャッターには店からのメッセージや買い物情報などを発信できるスペースを作り、通勤・通学途中の人々に閉店中にもアピールできるデザインとなっている。
現在のところ、同3店のほかに2店がシャッターペイントを準備中。「今後、各店のシャッターペイントをスタンプラリーやクイズに利用した楽しいイベントの展開を考えているので、楽しみにしていてほしい」と杉本さんは話す。