世田谷の祖師ヶ谷商店街に「せたがやクレープ」の店「ORANGE COUNTY(オレンジカウンティ)」の3号店目「ORANGE COUNTY-STAND & CAFE」(世田谷区祖師谷1、TEL 03-6411-3101)が開店して3カ月たった。
モーニングメニューの「ハムエッグ・トマト・レタスのクレープロール」セット
今年7年目を迎える同店は、地元の野菜や果物、粉など新鮮なものを使ったクレープとガレットを提供する店として地元に定着してきた。
今回の出店は祖師谷商店街の中ほどの場所。同所に出店したテークアウト専門のケーキショップが好評を博し、「座ってゆっくり食べたい」との来店客からの要望などに応える形で、昨年12月に新たにクレープとガレット、甘いものが食べられる店として、業態を変えた。
リニューアルでは、よりクリームにこだわりを置き、通常の生クリームだけでなく、きび砂糖を使った豆乳クリームや、フルーツクリーム、甘さ控えめの自家製カスタードなどのクレープメニューも充実させた。「豆乳クリームやカスタードは業務用の生クリームに比べて手間がかかるが、ニーズが高いので力を入れている」と話すのは店主の吉川一美さん。他店舗よりも特にカスタードクリームのクレープの売れ行きが目に見えていいと言う。
店内は10坪で、小さなテーブルが2つとカウンター6席ほど。自分へのご褒美にと「自分買い」して帰る女性や、年配者などが目立ち、家族連れなど大人数での来店がメーンの本店とは客層も異なる。商店街という立地のせいか流動客も多いため、「量が多すぎたり、甘すぎたり、予想外のものを提供するとリピーターになっていただけない」と吉川さん。食事のメニューも、「ハチミツバターのクレープ」や、「ハムエッグ・トマト・レタスのクレープロールのモーニング」(以上、ドリンク付き・400円)、「たっぷり野菜と生ハムのガレットのランチ」(ドリンク付き650円)など、量が多めな本店とは内容を変え、手軽に食べられるものを提供している。
今後は、グラノーラやミューズリーなどのヘルシーな食材を使ったモーニングメニューも考えているという吉川さん。「家で作るのは面倒だが、たまに食べたい、というようなメニューも提供していきたい」とメニュー考案にも意欲を見せる。「甘いだけでなく、食事として形を変えて食べることができるのがクレープの魅力。まだクレープを食べたことのない年配の方や、甘いのではと抵抗がある方たちのニーズにも応えていけるようなメニュー作りをしていきたい」と意気込む。
営業時間は8時~21時。