新町1丁目交差点近くにある焼き肉店「韓々(かんかん)」(世田谷区駒沢3、TEL 03-3410-5566)が今春より、牛肉のユッケ販売を復活させた。
2011年4月に焼き肉チェーン店の複数店舗で、食材の一部に菌が付着していたと想定される「和牛ユッケ」で腸管性出血性大腸菌O-111による集団食中毒が発生し、男児ら複数人が死亡、有症者は100人にも上った事件以来、同店でも販売を中止していた生牛肉のユッケ。
その後、厚生労働省は同年10月1日に食品、添加物等の規格基準の一部を改正し、新基準を設けた。世田谷区はこれを受けて、世田谷保健所が「認定生食用食肉取扱者等設置施設」証明書を発行し、適切な取り扱いと販売を管理している。
同店は今春、同保健所より生牛肉取り扱い認定を得て「牛肉ユッケ」(50グラム、1,200円)をメニューに復活。早速反響があり、「ユッケ復活」を知らせる店内のポスターに気付いた来店者の9割から注文を受けているという。
1985(昭和60)年に同店を開いたオーナーの小澤聰さんは「食の安全に対する自意識の問題で、ランニングコストはかかっても当然の衛生体制」と話す。同店ではこれまで通り、「お客さまの口に入るものへの最大限の配慮を基に各種メニューを提供する」という。
営業時間は11時30分~15時、17時~24時。月曜定休。駐車場は約15台分を用意。