小田急線祖師谷大蔵駅そばのビル2階に4月1日、小学生を対象とした民間学童保育施設「ラボアンドタウンまちなか学童」(世田谷区砧6、TEL 03-3415-5150)がオープンした。
同所を開設したのは亀岡利寛さん(31)。福岡県出身の亀岡さんは、都内の大学卒業後人材派遣会社で20~40代の女性の再就職支援を担当。この経験から、女性が「子どもを持つことで仕事を辞めざるを得ないという問題を解消したい」と自ら保育サービスを提供するため、昨年3月に退職し準備を進めてきた。
「よりよいまち(Town)をつくるため、人をつなげる(Collaboration)仕組みをつくる実験室(Laboratory)のような存在でありたい」という思いを込めて名付けた同所の施設面積は約90平方メートル。室内にはアイランド型キッチンのほか、仕切りの無い広々とした板張りのホールに約20席分の机と椅子を置く。預かり保育の定員は1日あたり42人。
子どもにとって「毎日行きたくなる場所」であり、預ける家族にとっては「安心して子どもを預けることができる場所」をコンセプトに掲げ、「子どもを育むもう一つの場所」の実現を目指す。具体的には、子ども自身の自主性を尊重して「本気で一緒に遊ぶ」というスタッフの対応と姿勢の下、宿題のサポートを始めとする各種教育プログラム(英語、理科実験、アート、水泳など)、学校から同所または習い事への送迎、21時までの預かり延長と食事など、さまざまなサービスを提供する。親の就労は特に問わない。
将来的には同所を「地域で子どもを育て、地域文化の発信基地としたい」と亀岡さん。平日午前や週末には、「まちなか学校事業」として地域の人々向けにワークショップスペースとしても貸し出す。
送迎対象校は山野小、祖師谷小、塚戸小、明正小、砧小、船橋小、千歳台小、笹原小、千歳小。その他の学区や国・私立小については応相談。利用料金やサービスの詳細については同施設のホームページで確認できる。