世田谷区は6月1日、毎年8月に開催され地域の夏の風物詩となっている多摩川河川敷の花火大会を8月17日19時より開催すると発表した。
新設される二子玉川公園内の有料席エリア(正面が川崎側花火打ち上げ場)
昨年は約60万人の人出があった同地での花火大会は、1994年以降、二子玉川駅付近の二子橋を基点に世田谷区主催「たまがわ花火大会」(上流)と川崎市主催「川崎市制記念多摩川花火大会」(下流)で同時開催されている。
今年で35回を数える世田谷区の花火大会は、二子玉川緑地運動場(鎌田1)を会場として開かれる。花火を「音と光の芸術」と見立て、毎回テーマに沿った趣向を凝らした花火を打ち上げているのが特色。
今年のテーマは「世田谷物語~助け合おう地域の力 咲かそう大輪を!~」。今年も「8号玉100連発」「10号尺玉」のほか同区オリジナルの「全長600メートルに及ぶ3D花火」など約6000発を打ち上げる予定。会場周辺には有料協賛席として「テーブル席A・B」(3万円・2万円)、「イス席」(4,000円)、新設の「ペア席」(1万円)、「シート席」(1万2,000円)、「大型シート席」(3万円)など全4200席を用意する。
川崎市の花火大会は、大田区との境にある多摩川六郷橋で「川開き」として始まったのがきっかけで、今年で72回を数える。1975(昭和50)年より、現在の川崎市高津区諏訪の二子新地駅周辺の河川敷を会場にして開催されている。「スターマイン」や光の滝「ナイヤガラ瀑布」などの花火約6000発が夏の夜空を彩る。花火の打ち上げ場所は今年4月に開園した区立二子玉川公園のほぼ正面に当たり、同市は今回から「上野毛会場」として同公園内眺望広場にも約1100席の有料協賛席を新設。「パイプイス席」(4,000円)、「ペア席(パイプイス2脚)」(1万2,000円)を用意。収益金は全額同公園の保全のために使われる。
開催時間は19時~20時。荒天時は翌日に順延。世田谷区民優先の有料協賛席の販売は、世田谷区=6月2日正午~12日23時、川崎市(上野毛会場)=6月3日10時~21日18時。一般販売は、世田谷区=6月16日10時~、川崎市(同)=6月24日10時~。申込先は各自異なる。詳細については世田谷区の同大会実行委員会ホームページで確認できる。