「用賀まちづくり株式会社」(世田谷区用賀4)が運営する便利屋「ようが便利堂」(世田谷区用賀1)が4月より、街頭にチラシや看板を出し本格始動した。
2009年9月に「用賀商店街振興組合」を株主として設立された同社は、用賀商店街の活性化事業を担い、これまでに「用賀でヨガ」「まちあるきツアー」「特産品のセレクトショップ よーがや」などを企画・運営してきた。今回、新事業として立ち上げたのは地域の「便利屋さん」。暮らしの中で発生する「ちょっとした困り事」などを、同組合に加盟する約260店の力を使って解決するための「窓口」となる。
同店の立ち上げと運営スタッフを担うのは駒澤大学経済学部松本典子研究室のゼミ生。同大学で「非営利組織論」などを教える松本准教授が、同組合理事で同社事業責任者の杉本浩一さんと以前より面識があったことから、同研究室のゼミ生らは2010年ごろから用賀をフィールドに「子連れおでかけMAP用賀編」「YOGA-R(用賀商店街フリーペーパー)」作成やインターネットラジオ(Ustream)放送「ようが*アワーズ」など、さまざまな活動に参加し連携してきた。
同店の立ち上げに際しては、昨年4月に同ゼミ生らが街頭で約100人へ年齢別にアンケート調査を行い、「便利屋さん」についてのニーズや要望の把握に努めたという。メニュー設定などに携わった同大経済学部商学科3年の打它彩佳さんは「学生ならではの内容と価格設定を心掛けた」と話す。現在、打它さんら同ゼミ生数人が月曜と土曜13時~18時、同組合事務所隣の「ハロー*ようが」でスタッフとして「在勤」している。
対象エリアは用賀、上用賀、玉川台。サービス内容は家具の移動や組み立てなどの「力仕事」、おつかいや除草、掃除などの「家事掃除」、インターネット通販や記録撮影などの「各種代行」と「パソコン・携帯サポート」や「調査」など。そのほか応相談。料金は一人当たりの出働で1時間2,100円。見積もりまでは無料。依頼申し込みと詳細の問い合わせは同店サイトか専用携帯電話(070-5580-6825)で受け付ける。