二子玉川ライズS.C.(世田谷区玉川2)1階に新設された「iTSCOM(イッツコム)スタジオ二子玉川(通称=スタジオ・ライズ)」で4月4日、エフエム世田谷(用賀4)とFMサルース(横浜市青葉区=イッツ・コミュニケーションズ運営)の連携による共同番組の放送が始まった。
共通編成番組となるのは、エフエム世田谷制作の「栗原美季カフェレアール」とFMサルース制作の「二子玉川グッドチョイス」で、月曜~木曜の10時~12時に同スタジオから公開生放送する。ガラス張りのスタジオは外からも見ることが可能。放送の様子をネットでも視聴できるサイマル放送や、テレビ電話を使い東急フードショーのお奨め生鮮品を紹介するコーナーなども始まった。
この連携により、両局を合わせた聴取可能人口は約114万人をカバーする計算となる(青葉区人口約30万3,000人、世田谷区人口約83万6,000人)。今後、番組編成の効率化を図り、規模を生かした共同番組の放送を行っていくという。
また、災害時の情報発信や協力体制を構築し、地元住民のニーズに応えていくような共同の取り組みも進める。4月については、「アフタヌーンパラダイス」(月曜~木曜の13時~16時55分)の中では、東日本大震災の被災地のコミュニティーFMとつなぎ、現地からの情報をリアルタイムで放送していく。この放送は、TOKYO FMコミュニケーショングループの衛星デジタルラジオ「ミュージックバード」を通じて、被災地を含む全国のコミュニティーFM60局へも配信する。
エフエム世田谷の深井社長は「コミュニティーFMとして地元に根ざした情報を集め、全国ネットワークを生かして幅広く情報を発信していきたい。『グッドモーニング世田谷』という朝番組の中では築地の魚河岸と電話をつないで新鮮な魚情報を発信している。震災以来、鮮魚の消費が落ち込んでいるため、風評被害に対してもアクションを起こしていきたい」と話す。