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玉川高島屋S・Cで接客競技大会-評価基準に「たまがわ流おもてなし」も

第10回コンテスト受賞者の3人(左から)猪越悠さん(BEAMS、優秀賞)、沼崎慧さん(白洋舎、最優秀賞)、上野操子さん(高島屋 ペック、優秀賞)

第10回コンテスト受賞者の3人(左から)猪越悠さん(BEAMS、優秀賞)、沼崎慧さん(白洋舎、最優秀賞)、上野操子さん(高島屋 ペック、優秀賞)

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 玉川高島屋S・C西館アレーナホールで9月10日・11日、同S・C加盟店が主催する「S・C接客ロールプレイングコンテスト」が開かれ、最優秀賞と優秀・優良賞合わせて6人が表彰された。

接客ロールプレイング中の競技者の様子

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 コンテストでは、同S・Cの商店会に加盟する同百貨店と約340の専門店から約80人の従業員が出場し、「日々の接客スキル」を競った。これまで関係者以外へは非公開としていたが、同S・Cでの開催10回を数える今回、初めて外部への公表に踏み切った。

 同競技会は「日本ショッピングセンター協会」(中央区)が1995年にショッピングセンター業界の発展とテナント従業員の資質向上を図ることを目的に創設。毎年9月から11月にかけ全国7支部(北海道、東北、関東甲信越、中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄)で8支部大会(関東甲信越支部は東京大会、関東甲信越大会の2大会)を開催。競技はファッション物販部門、食品・飲食・サービス部門の2部門に分かれており、1人当たり約5分間で「お迎えからお見送りまで」の接客ロールプレイング(模擬演技)を行うもの。各支部大会の最優秀競技者は翌年1月に全国大会に出場し、「SC接客日本一」を競う。同大賞受賞者へは経済産業大臣賞が贈られる。

 2007年(第13回大会)に同大賞受賞者を輩出したこともある玉川高島屋S・Cで開かれる同コンテストは同東京支部大会の予選にあたるが、同協会が設ける審査基準7点(好感度、あいさつ・お声掛け、言葉遣い、商品情報・専門情報、会話力、ニーズチェック、提案力)に加え、独自に「たまがわ流のおもてなし」を評価ポイントに設けている。

 「たまがわ流」の具体的な内容として、同S・C営業本部玉川事業部の鵜飼美佳さんは「二子玉川圏在住者」「30代以上のミセス」「パーソナルスタイリスト」「お一人で、ファミリーで週に数回のご来店」をポイントに挙げ、「日常生活の『癒やしの空間』として利用してくださるお客さまにご満足いただける接客」と話す。

 今大会の審査には小林英毅審査委員長(「英國屋」社長)ら4人があたり、2日間の競技の結果、最優秀賞に接客歴1年2カ月という沼崎慧さん(白洋舎)と、優秀賞2人と優良賞3人を合わせ計6人、そのほか複数の賞の表彰が行われた。「顧客から預かる洋服に込められた思いや背景を理解したうえで、サービスの提案をした接客」などを評価された沼崎さんは「玉川高島屋S・Cの一員として接客したことで取れた賞。一個人、一企業としてだけでなく全員でショッピングセンターを盛り上げられるようこれからも頑張っていきたい」と話した。

 沼崎さんと優秀賞受賞者の3人はこの後、10月16~18日に同所で開催される東京支部大会へ出場する(観覧無料)。

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