二子玉川ライズ・オフィス棟内「カタリストBA」(世田谷区玉川2)に活動拠点を置く異業種交流組織「クリエイティブ・シティ・コンソーシアム」で9月12日、二子玉川地域の既婚女性の感性を分析し消費行動を探るプロジェクト「Futako Emotion Ranking(フタコマダムランキング)」が始まった。
二子玉川エリアに在住する既婚女性は近年「フタコマダム」「ニコタマダム」と呼ばれ「情報感度が高い女性たち」として注目を集めており、2010年の同東地区再開発第1期事業による商業施設や約1000戸の住居施設の新設により、そのライフスタイルや消費者行動について女性ファッション誌などでもさらに頻繁に特集が組まれるようになった。
同プロジェクトは、同コンソーシアム会員である夏目綜合研究所(江戸川区)、GMOリサーチ(渋谷区)、三菱総合研究所(千代田区)の3社がコアメンバーとなって推進する実証実験。20代後半~40代の「フタコマダム」11人のモニターにスイーツなどの商品や映画予告映像などを見せ、その反応を数値化することで感性や関心についての分析を行い、調査結果を商品開発や広告展開に生かす狙い。
感性分析には夏目綜合研究所が開発した「感性判定解析システム」を使用。同システムは、対象者の目の動き(瞳孔の拡大収縮、視点の動き、見つめる時間の長さ)や顔の特定部位(目、眉、口角など)の変移を計測・解析することで、対象者の反応を数値化する。GMOリサーチは計測装置などの提供とマーケティングリサーチ、三菱総合研究所は企画を、それぞれ担当する。
同プロジェクトは11月中旬に初のモニター計測会を開く予定。対象物は同コンソーシアム会員で同プロジェクトメンバーの「グラディエ」社が手掛ける地域デザインブランド「フタコラボ(futacolab)」の新商品。調査結果は年内に公表する予定。