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多摩美大映像演劇学科生が制作発表会-「学部閉鎖」などテーマに社会風刺劇

過去の公演の様子

過去の公演の様子

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 多摩美術大学上野毛キャンパス(世田谷区上野毛3)で1月31日から、映像演劇学科の実作演習科目履修生が制作発表会を行い社会風刺劇「我らがジョーク」を上演する。

同劇制作メンバー稽古中の様子

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 映像演劇学科は国内の美術系大学では唯一の夜間学部である同大の造形表現学部に属し、学科長は演出家の萩原朔美さん、教員に劇作家の野田秀樹さんなど各界の著名人を配していることでも知られているが、近年の入学者減少傾向を受け2013年度をもって学生募集の停止と学部閉鎖が決定している。

 同制作発表会は、2、3年次生の必修科目である「表現I」「表現II」の2013年度後期履修生19人によるもので、企画立案、プレゼンテーションを通じて制作チームを構成し、制作した作品を一般に向け発表する。指導担当教授は舞台衣装家の加納豊美さん。

 本年度は「表現規制」「学部閉鎖」を題材とした2つの脚本を基に、「我らがジョーク」という1つのテーマで公演を構成する。「表現規制」作品では、「特定秘密保護法」を扱い、「規制の対象が拡大解釈され、表現活動にも規制が及ぶのではないかと危惧されている中で、表現者に何ができて何をするべきなのか」を描き、登場人物を通して「権力に抗議、メッセージを送る」(制作担当で同学科3年の福本剛士さん)。

 「学部閉鎖」作品では、同学部の閉鎖に際して「実際に起きた出来事」を題材に、作品内登場人物たちが「今を生きる学生から権力者へメッセージ」を送り、「私たちの生きる社会に大きく存在する『権力』の暴走を批判する」(同)。

 福本さんは「本公演は誰でも親しみを持てる喜劇。上野毛キャンパス内の演劇スタジオで、学生たちの熱き思いを感じて。劇場でお待ちしています」と来場を呼び掛ける。

 会場は多摩美術大学上野毛キャンパスA棟・演劇スタジオ。入場無料。公演は2月3日まで。

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