成城大学(世田谷区成城 6)は4月8日、「学食」の革新を推進するために宝島社とコラボレーションし、レシピ本「syunkonカフェごはん」から約40種類のメニューの提供を学内食堂施設で始めた。
成城大学・学生食堂内で展示されている「syunkonカフェごはん」メニュー
約13万平方メートルの敷地内に幼稚園から4学部11科の大学と大学院までをワンキャンパスに擁する同学園。1950(昭和25)年に開設された同大学の在学数は現在5700人で、そのうちの約51パーセントが女子学生。現在、同大学では「学生食堂(学食)は、学生の健康を食事の面から支える機能と学生同士のコミュニケーション・スペースとしての機能を持つ」と考え、「学食改革」を推進している。
2011年7月に「学食」をテーマに開催された「第8回学長とランチミーティング」において、参加学生から今後の学食の在り方などについて意見を募ったところ、弁当持参などで学食の利用が多くないこと、価格が高い、雰囲気の改善要望などの声が明らかにされた。そのことを踏まえ、2012年4月に女子学生らからのイメージ向上を目指し「カフェ風の採光あふれる環境」「小鉢など少量メニューの提供」を取り入れた「学生ラウンジ」をリニューアルオープンした。
今回のコラボレーションも同改革の一環で、学食の重要なファクターである「メニュー」に焦点を当てた。特に、一人暮らしを始めたばかりの学生など初心者でも簡単に再現することができ、自分の食べている食材や自分自身の健康に関心を深めてもらえるような料理レシピを手軽に手に入れることができるようにと、「syunkonカフェごはん」からのメニュー提供を決めた。
同書はもともと、大阪在住の「主婦ブロガー」山本ゆりさんが運営するブログ「含み笑いのカフェごはん『syunkon』」に公開中のメニューを同社がムック化したもので、これまでに累計233万部を売り上げたという。同大学内食堂施設2カ所で「大人気の同ブログのメニューを日本で唯一『学食』として味わえる試み」(同大学企画広報部)。7月末までの期間限定で全40種類(1日限定各40食)を日替わりで提供する。価格帯は150円~500円。