今年11月に開業45周年を迎える玉川高島屋S・C(世田谷区玉川3)は9月1日、ブランド価値向上を目指して本館外観を一新し、タクシー・シャトルバスの待合室を新設する。
1969(昭和44)年に開業した同S・Cは現在、15の建物(延べ床面積約18万5000平方メートル)に340店舗を有し、「二子玉川のシンボル」ともいえる商業施設となっている。2013年度の営業実績は売上高917億円、来客数は年間合計1681万人。
現在の顧客層は男性33%、女性67%、年齢別構成は30代が27%、40代が21%、50代が16%、60代以上が18%。同S・Cは2015年春の東地区再開発事業の第2期事業開業を見据えてさらなるブランド価値向上を目指し、総額11億円超に及ぶ改装費をかけ、設備面とサービス面のリニューアル強化を行った。
本館1階西側入り口にあるタクシーとシャトルバス乗り場を改修し、「ウェイティングラウンジ」を新設。モニターと空調を完備した約30平方メートルの室内に椅子を設置し、約25人が座って待機することができる。10時30分~17時の間はスタッフが常駐し、乗降、荷物の運搬などのサービスを実施。高齢の利用客らの負担を軽減する狙い。
また、今年1月より約7カ月をかけ、本館外壁を「館全体が自然の多い二子玉川に溶け込むよう」濃淡のある木柄パネルと壁面緑化を使用したデザインに一新。建築家の隈研吾さんが監修し、太陽の当たる角度で木目の色が変わる仕組み。