都立砧公園(世田谷区砧公園1)内のソメイヨシノが開花し、今週末から来週にかけて見頃を迎えそうだ。
同園には、東側(世田谷美術館、アスレチック広場)と西側(ファミリーパーク)に約930本のさまざまな種類の桜の木があり、中でもソメイヨシノは幹周り3メートルを超す巨木も多く、毎年桜の開花時期には花見の人々でにぎわう名所として知られる。同園サービスセンターによると、ピーク時には毎年平均して1日5万人の人出があるという。
今年のソメイヨシノの開花は23日午後から25日にかけて確認され、昨年とほぼ同じ時期。現在は一分~二分程度の開花状況で、同センタースタッフは「今週末から次第に開き、天候が順調であれば来週末にかけて花見を楽しめるのでは」と話す。同園内では今年も今週末と来週末の「花見時期限定」で、公園東側の1、2号店売店で「宇都宮焼きそば」「広島焼き」「たこ焼き」「ローストチキン」などの臨時屋台を出店する予定(営業日と時間は各店現在調整中)。
同園内にある世田谷美術館では28日・29日、恒例「さくら祭」が開かれる。同館前広場で「くじびきコーナー」「JAZZチャリティーライブ『What A Wonderful World~この素晴らしき世界』」のほか、「オリジナル缶バッジ」を作る「100円ワークショップ」(参加費100円)や「フリーマーケット」など、さまざまなイベントを行う。開催時間は10時~16時。雨天時は館内で開催。
同園北側に位置する世田谷通り沿いにある東光山妙法寺(大蔵5)では現在、樹齢70年のしだれ桜とオオシマザクラが満開中。恒例の夜間ライトアップは24日から始まっている。ライトアップ期間中は同庭の正面に位置する同寺客殿が開放されるため、天候に左右されることなく同桜のあでやかな姿を鑑賞することができる。
「今年はしだれ桜とオオシマ桜が同時に開花し、紅白の桜の姿が本当に美しい」と同寺関係者。この時期だけの「桜葉もち」も境内特設ブースで販売中。伊豆松崎町特産の桜の葉で道明寺粉を使った餅が包まれており、毎年花見と一緒に買い求めることを楽しみに来寺する人が多い。ライトアップは日没~21時。