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「成城飯店」が9カ月ぶりに再開 餃子メーンで再発進 60年の歴史を継承

同店入り口前で・店主の鎌倉さん(4月1日11時)

同店入り口前で・店主の鎌倉さん(4月1日11時)

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 成城学園前駅近くの「成城飯店」(世田谷区成城6、TEL 03-3483-0181)が4月1日、9カ月ぶりに営業を再開し「成城餃子」として新たなスタートを切った。

「成城餃子」の新ロゴ(4月1日11時)

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 同店は同街に1955(昭和30)年、ラーメン店「七面鳥」として開業し、1966(昭和41)に「成城大飯店」、1989年に「成城飯店」とのれんをつなぎ、60年にわたり地域で親しまれてきた老舗中華料理店。昨年7月、同店の調理を担当するスタッフが体調を崩したことから休業していた。

 地域のSNSなどでもその動向が話題に上っていた同店。店主の鎌倉さんは「休業中は毎日たくさんの再開を問う電話や直接のお声掛けを頂いていた」と明かす。先々代店から数えて60年目に当たる今年、「何としても店ののれんを継承し、共に歩んできた成城の街へ少しでもお返しできることはないか」と考えた結果、「今できる最大限の形」としてメニューのバリエーションを減らし、麺類の提供を休止。ギョーザをメーンに据えた「成城飯店 成城餃子」として再開することを決めたという。

 新メニューは「焼きギョーザ」「エビ水ギョーザ」(以上、680円)、「チャーシュー」「カモロース肉の薫製」(以上486円)、「ピータン」「キュウリのニンニクたれかけ」「ピータン豆腐」(以上378円)、「ライス」(185円~)のほか「一番搾り生ビール(中)」(518円)などのドリンク類。セットメニューは「焼きギョーザセット」「エビギョーザセット」(ライス・スープ・ザーサイ付き、以上890円)の2種類を用意する。

 店内の内装やスタッフの顔ぶれは変わらないが、新たなスタートに際し、「成城餃子」のロゴを作成。からし色の地に茶色の店名が書かれた新ロゴには「よく見ると、ギョーザと当店の原点である『七面鳥』が描かれている」と鎌倉さん。

 再開について特別に告知はしていなかったが、店前の看板が出ているのを見て開店直後から多くの客が訪れ、すぐに満席になった。来店客は口々に「待ってたよ」「おめでとう」などと鎌倉さんや前店からのスタッフらと笑顔で言葉を交わす姿が見られた。

 現在の営業時間は11時~16時。水曜定休。

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