玉川高島屋S・C南館プラザで6月1日、「ラブリバー多摩川写真展2011」が始まった。主催はラブリバー多摩川を愛する会。
1月~5月の募集期間中、12~90歳の幅広い年齢層から139人、236作品の応募があった。同展では、応募があった全員の作品(139作品)を展示するほか、過去の入賞作品も一部展示。撮影場所は源流付近から河口まで幅広く、季節や時刻などもさまざまなため、多様な多摩川の「表情」に触れることができる。
1日には表彰式も行われ、最優秀賞、優秀賞、特別賞の受賞者が表彰状と副賞を受け取った。最優秀賞は、シラサギがアユを捕らえた瞬間を狙った作品「離せ!」。「ラブリバー多摩川を愛する会の活動が始まった昭和30年代は、多摩川は汚れていて魚なども住めなかった。こうして作品を見ると、多摩川がいろいろな人の力を借りてきれいになり、生き物がすめる自然や美しさを取り戻していることがわかり、感無量」と、同展審査委員長の鍔山英次さんは話す。
岸辺で子どもたちが並んで釣りを楽しむ後ろ姿「可愛い釣師」で特別賞を受賞した江口聰さんは「受賞できてとてもうれしい。多摩川はよく散歩する。小さくて軽いカメラを2、3台常に持ち歩いていて、面白い風景に出合うとシャッターを切っている」と顔をほころばせる。
開催時間は10時~21時。入場無料。今月14日まで。応募作品はホームページでも閲覧できる。