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用賀の自然観察林で「かぶと虫のカーニバル」 100匹超とじかに触れ合い

同観察林のカブトムシ

同観察林のカブトムシ

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 用賀にある「自然観察林」(世田谷区玉川台2)は7月20日より、カブトムシの飼育小屋を一般開放し、同所でたくさんのカブトムシとじかに触れ合うことができる「かぶと虫のカーニバル」を開催している。

スタッフの黒澤譲治さん、湯山彰之さん、田中才司さん。(左から)

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 同所は環八通りや首都高速三号線が近い市街地の中にありながら、武蔵野の面影を残す大木などを含む約3000平方メートルの樹林地。世田谷区が1982(昭和57)年に「区民が自然に親しむ場所」「環境教育を施す場所」として活用する「自然観察林」として事業を開始。2014年には市街地に残る貴重な自然環境および緑の保全を一層推進する「東京都市計画緑地」に追加された。

 同所の管理・維持は特定非営利活動法人「自立の家」(世田谷区豪徳寺)が受託。同施設利用者の就労支援事業の一つとして、区内の保存樹や寺社などから落ち葉を集め、同所の堆積場所で水をまき作る「腐葉土」に30年ほど前、カブトムシが卵を産み付けたことがきっかけとなり、飼育を開始した。

 同イベントは今年で5年目。「子どもたちがたくさんのカブトムシと触れ合える場所にしたい」と、夏休み中の期間限定で開催している。昨年は240匹ほどの成虫を捕獲し、そのうち80匹ほどを「観賞用」として区内の障がい者関係施設や玉川台児童館などへ届け、160匹ほどが飼育場へ放たれた。約1カ月の期間中、幼児~小学生とその保護者など444人が来場し、カブトムシを実際に手に取ったり触れたりしてにぎわったという。

 「毎年来場してくれる子どもや、ここへ来て初めてカブトムシに触れるようになった子どもなど、たくさんの子どもたちの成長を見せてもらっている。私たちにとっても楽しみなイベント」と同法人就労支援事業部の田中才司さん。「ここは大きな木が多く夏でもとても過ごしやすい場所。ゆっくり楽しんでもらうためにも虫よけ対策をしっかりしてお出掛けいただきたい」とも。

 開放時間は10時~16時。日曜定休み。見学無料。8月31日まで。問い合わせは玉川公園管理事務所(TEL 03-3704-4972)へ。

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