多摩川河川敷の二子玉川緑地運動場にある「せたがや水辺の楽校原っぱ」(世田谷区鎌田1)で7月4日、ツインボーカルユニット「KanAsami(カナサミ)」が初のCDとなる「繋(つな)いだ手」の発売コンサートを行った。
同ユニットはギター・ボーカルのAsamiさん(29)とキーボード・ボーカルのKanaさん(29)による女性デュオ。玉川大学教育学部在学中に幼児や児童向けの音楽教育を学んだ2人は、卒業後の2011年4月に同ユニットを結成。Asamiさんが在学中から現在まで、「せたがや水辺の楽校原っぱ」で地域住民が運営する自然体験遊び場「きぬたまあそび村」でプレーパークリーダーを務めていたことから、2013年から同所や近隣の「瀬田四丁目広場」などで「風のコンサート」と題したコンサートを開き、演奏活動をしてきた。
コンサートでは「子どもも大人も口ずさめる」童謡のほか、オリジナル曲を歌う。「人の心にそっと寄り添い、色を与える歌」をコンセプトに、これまで約20曲を制作し発表。今回、初めて「繋いだ手」(1,000円)を録音しCD化、発売。7月4日に同原っぱで演奏し披露した。同CDを最初に購入したのは同所で遊ぶ顔見知りの小学生の女の子だったという。
同曲は大学の卒業前に制作され、Asamiさんが「リポート用紙100枚ぐらいに書いた言葉を紡いで」作詞、Kanaさんが作曲した。CDパッケージの絵は「きぬたまあそび村」の広報誌などで活躍するイラストレーターのPONさんが担当し、同原っぱのシンボルツリーであるエノキや木のベンチが描かれている。「幼児向けの音楽教育を学んだ2人ならでは」のPONさんの絵による歌詞カードが付録で、卓上カレンダーサイズで全16枚。紙芝居としても利用できる。
「親子でライブハウスに訪れることができるような、きぬたまあそび村のような『親子の居場所』となるライブをすることができたらうれしい」とAsamiさん。いずれは「二子玉川蔦屋家電など、地域のお店に置いていただけるように活動を続ける」と将来の展望を明かした。
同CDは「おでかけひろば『きぬたまの家』」(鎌田1)のほか、「かみのげサマーフェスティバル」(8月1日)、同原っぱ「水辺のコンサート(8月19日)などでも販売する。