瀬田玉川神社(世田谷区瀬田4)で10月15日・16日、例大祭が行われる。
戦国時代の16世紀中頃の創建といわれる同神社。17世紀に入ってから「長崎四郎右衛門嘉国」が社地を寄進して現在地に移したとされる。長い間「御嶽神社」と呼ばれてきたが、1908(明治41)年に在郷の小社数祠を合祀(ごうし)して「玉川神社」となり、後に瀬田・玉川両地区の氏神として「瀬田玉川神社」と呼ばれるようになった。
毎年10月の第3日曜に行っている同祭は、瀬田交差点を中心とした環八通り付近を巡行する「瀬田神輿(みこし)」と、二子玉川西地区ふれあい広場(国道246高架下ふれあい広場)を神酒所として吉沢橋(鎌田3)近辺から二子玉川駅を通り抜け二子玉川ライズ(玉川2)までを巡行する「玉川神輿」の2つが出御(しゅつぎょ)する。
各地区から集まった人々や子どもたちが祭礼の衣装をまとい、国内でも有数の交通量がある環八通り、国道246号(玉川通り)に一時交通規制を行って、みこしを担ぎ太鼓や山車(だし)を引きながら街を練り歩く。特に、2011年の開業時から玉川みこしが渡御(とぎょ)している二子玉川ライズ ガレリアでは、両側に商業施設が立ち並び、屋根が架けられた吹き抜け空間に担ぎ手の掛け声が響き渡るため、「臨場感がある」と来街者にも毎年好評を得ているという。
境内では、300年の歴史があり保存会によって受け継がれている「瀬田囃子(ばやし)」の演奏や、地域の団体による舞踊や演芸などのパフォーマンスも行う。
宵宮(15日)の玉川神輿では、世田谷区立二子玉川公園から出発し、昨年グランドオープンした「二子玉川ライズS.C. テラスマーケット」と駅高架下をくぐり、玉川高島屋S・C南館を通って宮入りする巡行ルートとなる。本祭(16日)は、昨年から始まった子どもみこしと大みこし、中みこしの3つを用意。巡航ルートは、宮出から二子玉川ライズ、玉川高島屋を通り、宮入りするルートとなる。
15日は宵宮、16日は本祭。みこし渡御は、瀬田=16日10時50分~14時(子どもみこし、大太鼓)、玉川=16日17時~19時(大みこし)、16日11時~19時(大みこし・中みこし・おはやし、子どもみこし・太鼓)。