瀬田玉川神社(世田谷区瀬田4)で5月14日、「神さまと海と森の教室」が行われる。
戦国時代の16世紀中ごろの創建といわれる同神社。17世紀に入ってから「長崎四郎右衛門嘉国」が社地を寄進して現在地に移したとされる。長い間「御嶽神社」と呼ばれてきたが、1908(明治41)年に在郷の小社数祠を合祀(ごうし)して「玉川神社」となり、後に瀬田・玉川両地区の氏神として「瀬田玉川神社」と呼ばれるようになった。
同教室は、日本の自然や命の大切さを学ぶことをテーマとして、神社や寺の違いやお参りの仕方など、神社にまつわる講演を行うほか、魚を実食しながら海について学ぶ魚河岸教室、日本古くから存在する人の手が入っていない森「鎮守の森」に関する講演などを、小学生を対象に開く。同神社では初の試みになるという。
講師は、同神社禰宜(ねぎ)の高橋知明さん、築地市場でマグロの仲卸業を営む鈴与の生田與克さん、東京農業大学森林生態学研究室特別研究員の西野文貴さんらが務める。
高橋さんは「この企画を通して、地域の子どもたちが祭りのときだけでなく、普段のときでも遊ぶ場所として、思い出をつくったり、何か感じてくれたりするものがあれば。神社や海、森のことを学ぶだけでなく、心が豊かに育まれるきっかけになれば」と話す。
開催時間は10時~15時(9時30分受付開始)。参加費1,500円。定員は30人で要事前申し込み。