「世田谷都市文化交流協会準備会」は7月13日、東京都市大学二子玉川夢キャンパス(世田谷区玉川2)で「ポートランドと世田谷をつなぐ暮らしやすさへの都市戦略―世田谷ポートランド都市文化交流協会準備会キックオフシンポジウム―」を開催する。
「世田谷ポートランド都市文化交流協会準備会」は、米国オレゴン州ポートランドの魅力に魅せられ、同街が培ってきた独自の都市文化を基軸にした日米の交流をより一層深めようと集まった有志の集まり。同準備会代表は東京都市大学特別教授で造園家の涌井史郎さん。
ポートランドは「全米一暮らしやすいまち」として知られ、緑と環境を重視した都市づくりと、中心市街地の古い倉庫やビル群をリノベーションで再生させることに成功し、新しいライフスタイルが全世界から注目を浴びている。今年3月には、「アメリカ最大級」の日本庭園が54年ぶりにリニューアルオープンし、日米の関係者による記念式典が盛大に開催された。
同庭園CEOのスティーブン・ブルームさん、庭園の建物の設計を手掛けた建築家の隈研吾さんを招き、「環境」「文化」「みどり」「歴史」「交流」「多様性」などをキーワードにした、これからの都市の価値を高めていくムーブメントの一助とするためのキックオフイベントとして同シンポジウムを企画、開催する。
以前よりポートランドのまちづくりへ関心を持ち、同庭園の記念式典にも参加した保坂展人世田谷区長もパネルディスカッションのコーディネーターとして登壇。「54年ぶりに生まれ変わった日本庭園を主軸にして、車優先から歩行者優先へ、産業重視から暮らしやすさ重視へ、大きなパラダイムシフトにより環境都市に生まれ変わったポートランドを語り合う」と話す。
同シンポジウムは、涌井史郎さんのキーノートスピーチを皮切りに、第1部でブルームさんと隈さんによる基調講演、第2部で保坂区長(コーディネーター)、パネラーに涌井さん、小林正美さん(明治大学理工学部副学長)、東浦亮典さん(東急電鉄 執行役員 都市創造本部戦略事業部長)を迎えてパネルディスカッションを行う。
開催時間は13時~16時。参加費は一般=1,500円、学生無料。定員は、一般=160人、学生=40人。要事前申し込み。16時30分から開催するレセプションは2,000円。