大蔵の東京中央卸売市場世田谷市場(世田谷区大蔵1)で7月16日、花による震災チャリティーイベント「花の力for Japan」が開かれた。主催は、花に携わる仕事をする人たちが立ち上げた「花の力プロジェクト」。
当日は、18時のイベント開始と同時に多くの人が詰めかけ、目当てのフラワーアーティストの作品を購入したり、フラワーアレンジメントの作品を作るデモンストレーションを間近に見たりして楽しんだ。
入り口には花に被災地に向けたメッセージを書いたカードをつけて、ドーナツの形に飾るモニュメント「フラワードーナツ」を置き、多くの人がメッセージを寄せた。「ナイトマルシェ」では、被災地の名産品や花を扱ったほか、被災地の写真もパネル展示した。生の花でつくる髪飾りやフラワーアレンジメントを作るなどワンコインで参加できる体験コーナーにも多くの人が参加した。
ステージでは普天間かおりさんによるミニライブも。収録中の福島のラジオ局で被災した時の思いや、それ以降注力しているチャリティー活動などについて語った普天間さん。ライブでは同イベントにちなみ、故郷沖縄の「花」という曲や、被災地に向けた応援ソング「Smile Again」など4曲を披露し、観客も声を合わせて歌った。その後、5人の著名フラワーアーティストによるデモンストレーションや、花市場の「せり人」によるチャリティーオークションが行われ、フラワーアーティスト5人の作品を競り落とそうとする人の熱気に包まれた。
当日の入場者数は約1500人で、目標としていた1000人を大きく上回った。同プロジェクト代表のかねとういさおさんは「花には人を笑顔にする力がある。今回は花業界以外の一般の来場者の方も多く、皆さんからの期待の大きさを感じた。今日はゴールではなくスタート。頂いた気持ちを復興に生かすべく、まずは秋に現地に花を植えるアクションを実行したい。そして今後も継続して長く続けて支援していけるような仕組みを作っていきたい」と話した。