世田谷・用賀で「用賀の秋の感謝祭2020」が9月21日から開催される。主催は用賀の秋の感謝祭2020実行委員会とNPO法人neomura。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で打撃を受けた用賀商店街振興組合加盟店への応援、地域で活動発表の場が失われた住民の人たちへの発表機会の創出、街の人たちの思いをつなげることを目的に開く。地元の有志や地域にゆかりのある学生が主体となり、オンラインとオフラインを融合させた。
もともとは、2005(平成17)年に大学生らが中心となって始まり、毎年1万5000人規模のイベントとなった「用賀サマーフェスティバル」に向けて準備を進めてきた。今年は新型コロナウイルスの影響で夏のお祭り自体を開催することは厳しいと判断し、形を変えて開催することを決めた。
今回のテーマは「感謝」。実行委員長の新井佑さんは「日々コロナに打ち勝とうと頑張っている人たちの力になりたい、コロナ禍で生まれてきた感謝の輪をつなげていきたいという思いを込めた」と言う。
期間中は「おうちでつくる、秋祭り」をコンセプトに、用賀商店街の飲食店を中心としたコロナ禍でも楽しめるテークアウト企画や、商店街を盛り上げるためのユーチューブライブなどを開催。「YOUGA THANK YOU PROJECT」と題し、街から店へ店から街へ、思いを可視化し、オンライン・オフラインを融合させて掲示・発信するプロジェクトも同時展開する。活動発表する場がない地域のアーティストたちは、27日18時からライブ配信サービスを使ったオンラインステージに出演する。
開催前には、「用賀商店街」の広報部長「よっきー」と「#用賀テイクアウト」のイメージキャラクターである「用賀タケオ」がコラボレーションしたオリジナルエコバッグを無料配布する。
新井さんは「『#用賀テイクアウト』という有志団体が立ち上がり、店の人、住民、企業、地域コミュニティーなど、みんなが一体となって自分たちの街を応援しようと動いていた。用賀はつながりの強い街だと実感した。今年は用賀サマーフェスティバルが開催できなくてもこのムーブメントや思いを自分たちなりに解釈して、用賀の街の人たちに役立つものができないかと考えた。誰かのありがとうが、誰かの背中を押し、ありがとうの連鎖が育まれる。そんな祭りにしていきたいと思う」と話す。
開催時間は各参加店舗の営業時間に準ずる。オンライン配信は27日18時~20時。今月27日まで。