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「玉川総合支所」「玉川区民会館」が年明けリニューアル 玉川地域の中心に

外観

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 「玉川総合支所」と「玉川せせらぎホール(玉川区民会館)」(世田谷区等々力3)が1月12日に、等々力駅前にリニューアルオープンする。

 世田谷区は1991(平成3)年から、区独自の地域内分権の制度である「地域行政制度」の下、地域住民に密着した総合的な行政サービスとまちづくりを進めてきた。その5つの総合支所の一つである旧玉川総合支所・区民会館は、建築後40年以上が経過し、設備の老朽化や庁舎の狭隘化(きょうあいか)、分散化、災害対策機能、ユニバーサルデザインへの対応の遅れなどの問題を抱えていた。これらの課題を解決するため、区は2013(平成25)年から基本構想の策定を開始、2017(平成29)年より旧庁舎の解体、新庁舎の建築工事に着手し、新型コロナウイスの影響で当初予定より半年遅れた今年10月に新施設を完工した。

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 新施設は、「災害時対応機能の強化」「ユニバーサルデザインの推進」「環境共生の推進」「まちの賑わいの創出」の4つを基本方針とした機能をもつ場所として整備。整備に当たって、ふるさと納税のクラウドファンディングによる1,396万円の寄付も活用した。区民会館の愛称も公募を行い、558点の応募の中から選定された「せせらぎホール」に地域名を冠し「玉川せせらぎホール」に決めた。

 地上5階、地下1階建ての延床面積は約3,342坪、ガラス面を多く採用し、明るく街のランドマークとなるようなデザインとなった。1階には、最大388人利用可能で可動式座席を備えた「玉川区民会館ホール」をはじめ「カフェ」、住所の異動、住民票やマイナンバー手続きなどの「くみん窓口」や「区政情報コーナー」、2階は「活動フロア」、高齢者や障害者の保健福祉サービスを行う「保健福祉課」、生活支援を行う「生活支援課」をはじめ、「等々力あんしんすこやかセンター」「等々力まちづくりセンター」など福祉の相談窓口、3階は医療費助成、妊娠届などの「健康づくり課」や「子ども家庭支援課」「健診会場」、4階は都市計画の案内や手続きをする「街づくり課」、地域コミュニティー推進などの「地域振興課」、区民会館利用手続きをする「玉川区民会館管理事務所」と5つの「集会室」の機能を備える。

 「災害時対応機能の強化」では、区庁舎では初の免震構造を採用。停電時の非常用電源をは
じめ、地下水を利用した災害時1日150トンの飲料水の確保、マンホールトイレの設置など、災
害対策拠点として位置づける。「ユニバーサルデザインの推進」では、色や手続き内容による分類
やデジタルサイネージで分かりやすくした表示、オストメイトを備えたトイレ、点字ブロック、音声案
内装置などを配置。執務空間も、間仕切りのない大型のロングデスクを採用、組織や人員変更に
柔軟に対応できる設計にした。

 「環境共生の推進」では、太陽光パネルの設置、雨水のトイレ洗浄水への活用、高断熱ガラスに
よる熱負荷の軽減を配慮した。「まちの賑わいの創出」では、1階に吹き抜けのコミュニティー広場
を設置。子どもたちとワークショップを通じて制作した木村桃子さんによる旧庁舎にあった桜の木
のベンチ「水と木のリビング」、白井ゆみ枝さんによる等々力渓谷をイメージしたガラスフィルム「と
どろきにうつりこむ」を配置したアート空間に仕上げた。区民ホールも広場と一体でオープンに使
えるように設計し、地域の中心としてさまざまなイベントに対応できるようにした。

 同支所地域施設整備担当課長の荒井久則さんは「開放感のある広場やホールなど、人が集ま
る快適な賑(にぎ)わいの空間となるよう工夫した。等々力渓谷を観光の際にでも、気軽にお越しいただければ」と話す。

 等々力仮設庁舎、二子玉川仮設庁舎。分庁舎での業務は1月8日で終了。移転作業のため、同月9日から11日まで、玉川総合支所の業務および端末サービスは休止となる。

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