![内観](https://images.keizai.biz/nikotama_keizai/headline/1654848857_photo.png)
パン店「BLUE POPPY Bakery (ブルー ポピー ベーカリー)」 (世田谷区玉川2、TEL 03-5797-9560)が二子玉川郵便局近くにオープンして1カ月がたった。
恵比寿「タイユバン・ロブション」をはじめ、渋谷「ル パン ドゥ ジョエル・ロブション」を立ち上げるなど、日本やニューヨークで27年以上パン職人として働いてきた山口哲也さんが自身初の店として出店した。
同店のコンセプトは「BREAD BAZAAR(ブレッド バザール)」。「世界中から人が集まり、さまざまな料理、食材、スパイスが集まるニューヨークの街のように、雑多で自由な雰囲気のパン屋にしたかった」と山口さん。「日常に潤いをもたらす花の名前を使いたい」との思いから店名には、ヒマラヤの青いケシとして知られる「ブルーポピー」を付けた。
店舗面積は約17坪。タイルの白が基調の店内には、山口さんが集めたアメリカのアンティーク雑貨をニューヨークの街角にあるパン店のイメージで置く。中央カウンターの上にはさまざまなパンや焼き菓子を並べ、外にはイートインスペースとしてテラス席を設けた。
商品は、一晩にわたり熟成発酵させ焼き上げるという「バゲット」(270円)をはじめ、自家製酵母にバターミルク、モラセスを入れ3日かけて作るという「全粒粉ブレッド」(1,100円)、アオサを練り込んだ生地にバターを加えた「あおさパン」(230円)、バターと蜂蜜を使い、桜の葉に似た香りが特徴だというトンカビーンズで香りを付けた「チョコレートロール」(120円)など。フレンチをベースに、スパイスやハーブ、雑穀などを使いニューヨークでの経験を生かした商品をそろえる。店内では、元パン職人のバリスタがいれるコーヒー(400円)を用意するほか、パンに合わせるジャムや蜂蜜、コーヒー豆なども販売する。
山口さんは「お客さんが思わず笑顔になるような『街のパン屋』にしていきたい。自由な発想で、わくわくしてもらえるようなパンを考えていくので、気軽に足を運んでもらえれば」と話す。