飲食店「ファミレス by New Valley（ニュー バレー）」（世田谷区玉川4）が11月1日、二子玉川小学校入り口近く、花みずき通り沿いにオープンした。運営は酒販店「New Valley」（世田谷区）。

　17年以上ワインに携わってきた店主の千葉芳裕さんが2020年、「街の酒屋」をコンセプトに店頭販売、カフェ、ワインバー、業務用販売の機能を兼ね備えた店としてオープンした「New Valley」の新業態。昼間はカフェ、夜は飲食店として営業する。

　週末は来店客が「New Valley」に入り切れないことも増えてきたため、昼間は休憩や読書、打ち合わせ、リモートワークの場所として、夜は子どもや家族、友人との食事、デートの場として、「世代や用途を問わずに地元の人が時間を気にせずゆっくりと食事や酒を楽しめる場所を提供したい」（千葉さん）と考えオープンした。店舗面積は約10坪。席数はテーブル＝8席、カウンター＝8席。仕事をする客のためにWi-Fi環境を整え、子連れの客が入りやすいようにベビーチェアやキッズメニューも用意する。

　カフェタイムは、自家焙煎（ばいせん）のコーヒー（1,100円、2杯目無料）などを提供。夜はフレンチ出身のシェフが作る、「鴨（かも）肉のリエット」「生落花生とさつまいものポテサラ」（以上700円）、「ロックフォールオムレツ」（900円）、「牛テールのリゾコロッケ」（1,200円）などの前菜、「北海道産鴨ロースト」（2,800円）、「黒毛和牛イチボのロースト」（3,800円）などのメイン、「自家製バスクチーズケーキ」（900円）などのデザートをラインアップ。子ども用に、煮込みハンバーグ、ナポリタン、ポテトフライ、フォカッチャ、スイーツがセットになった「キッズプレート」（1,100円）も用意する。

　ドリンクは「グラスワイン」（1,200円～）をはじめ、ボトルワイン、「本日のクラフトビール」（880円～）、「本日のソフトドリンク」（1,100円～）、「キッズドリンク」（220円）などを用意。あまり知られていないワインなども提供し、「新たなワインとの出合いもしてほしい」と千葉さん。今後はワイナリーやメーカー主催のポップアップイベント、ワークショップなども予定する。

　千葉さんは「酒屋ではできないことをやりたかった。店名も、日本の文化であるファミレスを新解釈したNew Valley版ファミレスという意味を込めて付けた。 子連れでも大人同士でも、みんなが一緒に日常使いできる街の潤滑油のような場所になれば」と話す。

　営業時間は、10時～16時、17時～23時。月曜定休。夜は席料1,100円（中学生以上）。