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二子玉川ライズで地域連携イベント 「記憶」テーマに広場演劇上演

昨年開催時の様子

昨年開催時の様子

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 アートによる二子玉川の地域づくりを目指すイベント「タマリバーズ」の第14弾「広場演劇『はいしゃっく』」が10月11日・12日、二子玉川ライズ ガレリア(世田谷区玉川2)で開催される。

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 2011(平成23)年の二子玉川ライズ開業に伴い、同施設と多摩美術大学上野毛キャンパスの学生が地域連携アートプロジェクトとして共同制作してきた同イベント。2016(平成28)年からは多摩美術大学のPBL(Project Based Learning)科目として、産学連携カリキュラムとして展開。アートやデザインが、なぜ社会と人間に不可欠かを「タマリバーズ」を通じて模索してきた。同大の学生が「新しい街ににぎわいをもたらす仕掛けづくり」をテーマに、企画立案、コンセプト設計、脚本、演出、衣装、小道具、広報活動、公演を手がける。

 今年のテーマは「記憶」。プロデューサーの小谷大河さんは「記憶は思い出すことで存在し、人生に彩りを与える。二子玉川も再開発で消えてしまったものもあるが、記憶に残っているものを忘れないで未来につないでいってほしいと考えた。温故知新を取り入れることで新たなものを生み出していけるのでは」と話す。

 題目の「はいしゃっく」には、「ハイジャック」と「拝借」の中間の行為という意味を込めた。舞台に使われるさまざまな道具や衣装を「一度使われて思い出が詰まっているものを頂き、新しく作り変えて返し、『はいしゃっく』する」ことで制作する」と小谷さん。

 「フタコタマ川」の禁域に入ってしまった3人の子どもたちが、思い出が形になった妖怪らしき存在と共に「川の記憶」を旅する物語を、ミュージカルと歌舞伎の演出手法を融合させて表現する。クライマックスには26人の個性豊かなパフォーマーの歌と踊りによる「百鬼夜行」のパフォーマンスを披露する。

 当日は、同大の学生が作ったアート作品を販売するサブイベント「たまたまマーケット」をはじめ、妖怪風のフェースペイントを施す「お顔をはいしゃっく」、学生によるちんどん屋が音楽とともに広場演劇のあらすじを紙芝居で紹介する「お目目をはいしゃっく」、観客が自らの思い出を描いたちょうちんを舞台のクライマックスシーンで使う「思い出はいしゃっく」を用意する。会場には、地元の保育園「はじまりはじまりえん niko」「ロハスキッズ・センタークローバー」の園児と共同制作した装飾を施す。

 小谷さんは「たくさんの思い出がお待ちしている。皆さんの思い出を『はいしゃっく』させてもらえれば」と話す。

 開演時間は、11時、13時30分、16時。観覧無料。

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