世田谷・玉川4丁目に11月11日11時、メレンゲ細工菓子・焼き菓子専門店「二子玉メレンゲHOUSE」(世田谷区玉川4、TEL 03-5716-4955)がオープンした。店舗面積は約2坪。
メレンゲ細工菓子は、卵白と砂糖を材料とし、絞り袋と口金を道具に使って人形や動物の形に絞り出し、焼いた後に乾かすという技巧を駆使して作るオーストリア・ウィーンの伝統菓子。店長・須田拓磨さんの叔父で、湘南台にある洋菓子店「フレイ延齢堂」のオーナーシェフ鈴木廣明さんがウィーン滞在中にメレンゲ細工菓子に魅了され、帰国後30年かけて細工技法を独学で再現した。「叔父の作るメレンゲ細工菓子をもっと広めるために」と開店を決めた。
同店では、藤沢・湘南台にある洋菓子店「フレイ延齢堂」で作られたメレンゲ細工菓子や焼き菓子のみを扱う。人形型メレンゲ細工菓子約30種類(1袋=600円~)、フルーツメレンゲ菓子6種類(1袋=450円~)のほか、「イタリアン・パイ」などの焼き菓子15種類(1袋=200円~)も取りそろえる。箱詰めによる贈答品の注文と地方発送も受け付ける。
店名のロゴや商品ラベルの文字などは、須田さんの母親で二子玉川を拠点に活動する墨アーティストの須田妍峯(けんぽう)さんが、弟である鈴木シェフの菓子販売を応援するため書き下ろした。
二子玉川で生まれ育った須田さんは「駅から少し入り、この店を目指して商店街を歩いていただいて、にぎわいのきっかけになれたらうれしい」と話す。「当店で扱うメレンゲ細工菓子は他店では見られないもの。メレンゲ細工職人の芸術作品を味わいに来ていただければ」とも。
営業時間11時~17時。木曜定休。